希望するすべての人たちにワクチンを
希望するワクチンが不足していて摂取できない……こんな話を聞いたことはありませんか? 身近な例では秋冬になるとインフルエンザワクチンが不足しはじめ、希望したタイミングで摂取できずに何軒も小児科をまわった……という経験をしたというママや、そんな周りの声を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。 この例に限らずワクチンの供給不足は、意外と私たちの身近で怒っている問題です。 そこで、子どもたちを支える活動をサポートする団体「Plus Action for Children」では、“ワクチンで防げる病気から大人も子どもも守るために、必要なワクチンを無料で摂取できる社会にしよう”と政府に訴えるべく、「
」という運動をしています。
ワクチンでたくさんの病気が防げる
ワクチンで防げる病気とは一体何があるのでしょうか。
【風疹】
抗体がない30〜50代の成人男性は風疹にかかりやすく、さらには妊婦さんが風疹にかかるとおなかの赤ちゃんに大きなダメージを与える「風疹」。大人が「MRワクチン」を受けることで、社会全体で妊婦さんとお腹の赤ちゃんを守ることにつながります。「ワクチンパレード」では、2020年の東京オリンピックまでに、風疹排除をめざします!
【はしか(麻しん)】
海外旅行者が持ち込み、国内で流行する「はしか」。今年は沖縄県内で流行を起こしたことが記憶に新しい、という人も多いのではないでしょうか。はしかは感染力がたいへん強く、子どもも大人も「命に関わる」病気です。はしかや風しんからすべての人たちを守るためには、大人も子どももともに、「MRワクチン」の接種することしか策はありません。
【百日せき】
小学生の百日せきが増え、乳児にうつし命が危険にさらされています。乳児を百日せきから守るには、小学校入学前の 「三種混合ワクチン」の定期接種を。さらに、「二種混合ワクチン」を「三種混合ワクチン」へと切り替えを求めます。
【ムンプス難聴】
ムンプス難聴は、おたふくかぜ(ムンプス・流行性耳下腺炎)の合併症です。高度や重度の難聴になり、一生治りません。 ムンプス難聴予防には「おたふくかぜワクチン」の定期接種化は急務です。
【ロタウイルス】
世界保健機関(WHO)が定期接種にいれて無料で接種すべきワクチンと示している「ロタウイルスワクチン」は、日本では未だ任意接種のままです。
【B型肝炎ワクチン】
「B型肝炎ワクチン」は、1歳以上は任意接種ですが、キャリアのリスクを減らすには3歳まで定期接種する必要があります。
【肺炎球菌】
肺炎球菌による肺炎や帯状疱疹もワクチンで防げます。大人に対する予防接種啓発を積極的におこない、健康と生活の質を保つことが重要です。
いま私たちができること。7/5(木)に六本木の三河台公園へ
「希望するすべての人たちにワクチンを!」と声をあげるパレードが来たる7/5(木)に開催されます。興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
取材・文/松崎愛香