スーパーやコンビニの食パンでも十分においしいけれど、でもやっぱり、高級食パンを口にしたときの感動、ふと思い出す。おいしかったな〜。その違いが素材と製法にあることはわかったけれど、やっぱり味覚って人それぞれだし、食べるときのシチュエーションによって感じる味も違うしなあ。もうひと押し、高級な値段に納得する理由があれば！ということで、そのあたりを高級食パン専門店 嵜本にインタビューしました。
高級パンのおいしさを「見える化」
おいしさとは、抽象的であり、人によっても差のある感覚です。そこで嵜本では、看板商品「極美“ナチュラル” 食パン（2斤950円）」「極生“北海道ミルクバター”食パン（2斤1100円）」と、スーパーで買える食パンを比較したデータを、数値として見える化。その結果を教えていただきました。
スーパーで買える食パンは、専門家がとくにおいしいと感じる2銘柄をピックアップ。それを嵜本の看板2商品と比べ、分析しました。
食パンのおいしさが「やわらかさ」「香ばしい香り」にあることをベースに、食パンを機械にかけてやわらかさを調査し、中をくり抜いて香気を分析したそうです。
「やわらかさ」については、市販食パンの中でもソフトな食感と位置付けられている大手の食パンと比較した結果、極美“ナチュラル”食パン／極生“北海道ミルクバター”食パン共に、さらにやわらかい食感であることがわかりました。嵜本の食パンは一般的な食パンよりも格段に繊細で柔らかく、キメの細かさ密度が高いことが判明しました。
「香ばしい香り」については、小麦の香りがどれくらいしたかがひとつの評価軸になります。嵜本の極美“ナチュラル”食パン／極生“北海道ミルクバター”食パンでは、エチルヒキサノールという穀物の好ましい香りが高い数値が出ました。
バターの香りが高いことも検出されました。おいしさが人の味覚やそのときの感情に左右されるとはいえ、こうして数値として見える化されると信憑性がぐんと高まります。
