水筒

「片づけ」の基準は人それぞれ。片づいている!と思う人がいる反面、こんなに散らかって…と感じる人がいるのは当たり前なのかもしれません。

 

それが三世代同居家族となると…?今回は、水筒の片づけをめぐるわが家の謎の現象について語ります!

甘木家の水筒事情

保温、保冷機能を備えた水筒は実に便利なものです。とわざわざ書かずとも、もはやマイボトルは当たり前。6人家族のわが家にも人数分、いや容量違いなどもあり、人数分以上の水筒が台所の一角を占めています。

 

学校や職場に持って行ったり、義父は畑仕事の際に水分補給のためにスポーツ飲料を入れたり。特に夏場などは大活躍です。

 

しかし、水筒の唯一の欠点と言ってもいいのが、「洗うのが面倒」というところ。

 

スプレータイプの台所洗剤の登場で、蓋部分の洗浄は格段に楽になりましたが、ずぼらな主婦である私はそれでもつい、洗うべき水筒を夜まで数本ためてしまいがちです。

 

そしていざ、重い腰を上げて水筒を洗おうとすると…なぜか、数時間前まで流し台に置いてあったはずの使用済み水筒が見当たりません。

水だけ入れて放置されている水筒

私以外の誰かが洗ってくれたのかな…と周りを見渡すと、なぜか当初の場所から離れたところに置かれている水筒たち。

 

持ち上げるとたっぷりとした重みがあるので、蓋を開けてみると、なみなみと水が入っているではありませんか。ちなみに洗剤で洗ってはおらず、使用後そのままの状態で水だけ入れてあるのです。

 

…なぜ、水だけ入れて放置なのか?…洗剤を入れておいてくれるならわかるのに?

 

この事態がかなりの頻度で起こるのです。犯人(?)は義父母のうちどちらかであることは明確ですが、現場を一度も押さえたことがないためどちらなのかはわかりません。もしかしたら義父母のどちらでもなく、わが家の台所には水筒に水をためる妖精が住んでいるのでは…?そう疑いたくなるほどです。

 

義父母のどちらだろうと妖精であろうと、おそらく確実に、好意でやってくれていることなんだとは思います。

 

しかし下手に水筒の場所を移されると、洗ったものだと勘違いして数日放置してしまい、結局パッキンがカビたりしてしまいます。

 

洗剤を入れてくれれば、まだマシなのに…。

 

というか、わざわざ蓋を開けて水を入れて場所を移すくらいなら、いっそ最後まで綺麗に洗ってくれればいいのに…!

 

そう心の中で叫びながら、今日もなぜかくみ置かれた水をドバドバと捨てる同居嫁でした。

まだ乾いてないんですけど

さらに、水筒についてはもうひとつ問題があります。

 

わが家では、洗った後の水筒は蓋を外したまま自然乾燥させます。その間、洗い終わって乾いた蓋は、決まった入れ物に入れておくことにしています。

 

しかしその蓋を、まだ水筒内部が乾ききっていないにもかかわらず、ひとつ残らずキッチリ締めていく人が存在するのです…。

 

当然、湿ったまま数日放置された水筒内部にはカビが生えます。そこまでではないにしても嫌な匂いがしてきます。

 

気づいたらすぐに蓋を開けて洗い直すのですが、その際に私がどれだけ家族に聞こえよがしに「また誰か水筒が乾いてないのに蓋を閉めてる!誰ですかー!カビるからやめてくださいねー!」と半分キレながら言っても、しばらくすると繰り返される生乾き水筒蓋閉め事件…。

何がなんでも閉められる蓋

さらにわが家では、類似の事件として

 

・弁当箱生乾きで蓋閉められる事件

・水筒のパッキン取り外した状態のまま蓋閉められる事件

 

などが発生しています。

 

たぶん、蓋がキッチリ閉まっていないと、片づいていない!気持ち悪い!と思う人がいるんだよな…。

 

洗っていない水筒はとりあえず水を入れておいてあげよう!(なぜ?)と思う人がいるんだよな…。

 

片づけについての意識や方法は人それぞれ。

 

やはり妖精の仕業(と思っていたほうが心が平穏)なのかもしれません。

文/甘木サカヱ イラスト/ホリナルミ