より高いクオリティーへと進化している冷凍食品。テレビ番組でも取り上げられ、出演者を驚かせるほどの商品も登場しています。今回は業界をザワつかせたという最新の冷凍食品をみていきましょう。

チンしても冷たい!? 冷凍の「冷やし中華」

3月1日に放送された『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)では、意外なアイデアで調理の手間を減らした冷やし中華が登場しました。

 

ニチレイ「冷やし中華」は、冷やし中華なのに電子レンジで調理するという驚きの商品。チンすることで麺が温まってしまい、“冷やし”中華にならないと思いませんか?

 

ニチレイが考案した麺を冷やすためのアイデアは、氷をパッケージに同封するという方法でした。実は氷は電子レンジの影響を受けにくいため、電子レンジで温めてもあまり溶けません。実際に加熱後の同商品の底面は温まっているものの、側面はひんやりとした温度を保っていました。

 

また特製のタレが半解凍状態で付属されているため、チンした後に加えるとさらに商品を冷やすことが可能。完成した同商品を手に取ったKAT-TUNの中丸雄一さんは、思わず「冷え冷えっすね」と漏らしていました。他の出演者も「お店みたいな本格的な味」「麺がしっかりしている」と大絶賛。同商品はアイデアだけでなく、実力も兼ね備えているようです。

日清が本気で作った「日清本麺」は麺がすごい!

次に紹介する冷凍食品は、日清食品冷凍が6年の歳月をかけて開発した「日清本麺」。“日清が本気で創った、うまい麺”という意味が込められた自信作です。

 

うまい麺を実現するために日清が開発した新技術が“生麺ゆでたて凍結製法”。麺が茹であがる前の半茹状態の麺を冷凍すると、電子レンジで加熱したときにベストな状態の麺に仕上がります。同製法によって、まるで茹でたてのような風味と食感がある麺が完成。また麺の袋に具材も同封されており、スープに投入するだけで本格的なラーメンができあがります。

 

麺をすすった中丸さんは思わず「うわぁ!美味しい」とコメント。他の出演者からも「麺おいしい」「もちもちですね」と麺の味わいに称賛が集まりました。

冷凍食品に頼る人が増加!? 消費者が重視するポイント

新しいアイデアや技術で進化が止まらない冷凍食品ですが、実際に購入している人は冷凍食品のどこに注目しているのでしょうか。料理写真共有アプリを運営するヴァズ株式会社は、アプリ利用者を対象に冷凍食品に関する調査をおこなっています。

 

同調査では、冷凍食品を選ぶときに重視するポイントについて、「美味しい」が最多の50%となったことが判明。次点で「価格が安い」が43%で続き、「簡単にできあがる」が38%で追いかける状況でした。また「味」と「価格」は、冷凍食品への不満のカテゴリーでも上位にランクイン。美味しさと価格の面で満足できていない消費者が多いことがわかります。

 

人気の冷凍食品に関する調査では、餃子・焼売が19%で1位。餃子・焼売を選んだ人からは「水餃子は鍋だけでなくラーメンにも入れられて便利」「自分で作るよりも美味しい」という意見があがっていました。

 

もはや手抜き料理と言えない美味しさの冷凍食品。お気に入りの冷凍食品を見つけるために、いろいろと食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。

文/内田裕子 ※画像はイメージです
参照/ヴァズ株式会社「在宅ごはんが増えたコロナ禍での『冷凍食品』についての調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000007310.html