結婚前には想像していなくても、いざ夫婦になると直面する互いの実家への帰省問題。どのくらい帰省するべきなのか、ベストな頻度と期間に頭を悩ませる人も多いもの。そこで、皆がどのように帰省しているかについて、ネット上の意見に注目してみました。

夫婦別々に帰省はアリ?

結婚後の帰省となれば、夫婦揃ってそれぞれの実家に顔を出すというのが一般的なイメージでしょう。しかし最近では夫は夫の、妻は妻の実家へと別々に帰省するスタイルも。

 

とくに子どもがいない夫婦に多いようで、「子どもがいれば間がもつだろうけど、自分だけアウェイの義実家に行きたいと思わない」「旦那も妻側の実家は気詰まりだと思うからいいんじゃないかな」との意見が見られます。いかに愛するパートナーの家族とはいえ元は他人ですから、気を遣ってしまうのは仕方ないことかもしれません。

 

子どもがいても帰省を別々にしている場合は、順番にお互いの実家へ連れて行くパターンや、「子どもがある程度大きくなったら本人に選ばせている」という人も。

 

また、たとえば盆は妻側、正月は夫の実家と帰省を決めている家庭もあります。夫婦別々で帰省すると夫婦仲が悪いのかと心配するご両親もいるでしょう。安心させるためにも交互に顔を出すのは良い案かもしれませんね。

義実家帰省、どこに泊まる?

実家が遠方の場合はどこに泊まるかも問題になるのではないでしょうか。実家に泊まれれば宿泊費はかかりませんが、いくら関係が良好でも義実家に泊まるのは気疲れする人もいるのでは。泊まりともなればもてなす側である両親も大変だと、気づかう声も多数見られました。

 

「うちはギリギリ日帰りできる範囲なので、その日のうちに帰る」という人もいましたが、当日帰宅可能なら帰ってしまうのもアリでしょう。しかし、そうもいかない距離の場合、近くにホテルを取って泊まる人もいるようです。

 

「顔だけ出して泊まらない」という方法は、子どもの生活リズムをなるべく崩したくないと考える家庭にもメリットが。普段会えない祖父母や親戚がいる実家で泊まるとなると子どものテンションが上がり、どうしても就寝や起床の時間などが乱れがちです。日中は実家に出かけ、夜は家族で過ごせば、ある程度生活リズムがコントロールしやすくなるでしょう。

コロナ禍で帰省を控える人も

ちなみに、ここ数年はコロナ禍の影響で帰省自体を控えている人も増えている模様。株式会社タイムカレントが以前実施した調査によると、2020年から2021年の年末年始にかけて帰省をしなかった人は回答者の約半数。2021年から2022年にかけての年末年始についても「帰省しない予定」と約半数の人が答えました。

 

さらに「リアル帰省しない」と答えた人の3人に1人が「オンライン帰省をしたい」と回答。長引くコロナ禍でオンライン会議やオンライン講座など、オンラインを介するコミュニケーションが浸透していくなかで、「オンライン帰省」が選択肢に入るのは自然の流れかもしれません。

 

また同社は「オンライン帰省」に関するメリットとデメリットについてもアンケートを実施。メリットとして「気軽さ」を筆頭に「感染リスクの軽減」「お金や時間の節約」といった声があがる一方、「味気ない」「実際に会えないので両親が寂しそう」などのデメリットがあげられていました。

 

自身や実家のライフスタイル、世間の状況にも左右される帰省問題。自分たちにはどの方法が合っているのか、夫婦でベストな帰省を考えたいものですね。

文/内田裕子
参照/株式会社タイムカレント「コロナ禍での帰省に関する調査」https://times-current.co.jp/todays/vol-26/