インターネットやスマートフォン、SNSが普及して世界中の人たちと繋がれるようになった昨今。しかし、“ネットを使い続けるとストレスレベルが高くなる”という結果が発表され、話題になっています。
SNSの長時間使用がストレスに!?
メディプラス研究所の「オフラボ」が、全国14万人を対象に「ココロの体力測定」を実施。その内、女性7万人の結果から「デジタルツールの使用時間がストレスレベルに及ぼす影響」を分析して結果を発表しました。
まず、厚生労働省「ストレスチェック」の基準で77点以上だった人を“高ストレス者”、39点以下だった人を“低ストレス者”と定義。両者の「1日のインターネットの使用時間」を比較したところ、共に「1~2時間程度」が25%程度で最も多い結果に。しかし、「3~4時間程度」使用している人は、“低ストレス者”が5.9%なのに対して“高ストレス者”は9.9%で1.7倍に。“高ストレス者”は、インターネットを長時間使用する実態が明らかになっています。
また「1日のSNSの使用時間」で比較したところ、「21~30分程度」使用している人は“低ストレス者”が8.2%なのに対して“高ストレス者”は1.3倍の10.5%。さらに「31~59分程度」では“高ストレス者”の比率が“低ストレス者”に比べて1.8倍、「4~5時間程度」では比率が5倍以上になることがわかりました。
この結果に、ネット上からは「昔は赤の他人の情報なんてそう簡単に入ってこなかったけど、それで良かったんだろうな。今の時代は知りすぎてしまうから疲れる」「子どもの頃にSNSが無くて良かったってつくづく思う」「この結果はわかる。でもやめられない。依存してるのかも」「スマホ依存の私には、30分しかスマホ見られないことの方がストレスたまりそう…」など様々な声が上がっています。
子育てのストレスからデジタル依存症に!?
今回の調査結果で“インターネット使用3時間以上”かつ“SNS使用30分以上”した人が多かった場所を、“デジタル依存度の高い都道府県”としてランキング。上位5県は「沖縄」「山梨」「奈良」「宮城」「滋賀」という結果に。
この5県を「オフラボ」が毎年調査・分析している「ストレスオフ県ランキング」の結果と照らし合わせたところ、8位の「滋賀」を除いて「沖縄」42位、「山梨」33位、「奈良」32位、「宮城」31位とほとんどの県が下位という興味深い結果が出ました。
そこで“デジタル依存度上位5県”と“全国平均”のストレス傾向を比較。満足度が低かった10項目(ストレス項目)を見ると、その多くが「子育て」に関するもので「教育」「コミュニティ形成」のストレスが高い傾向にあると判明しています。
都市部に住んでいないママは交通面などでコミュニティに参加できず、相談できる場所が少ないためストレスが溜まる傾向に。また、情報収集や悩み相談のため長時間ネットやSNSを活用していることが、かえってストレスを溜める原因になっているのかもしれません。
スマホが一般的になった昨今。今回の結果をみると、ネットやSNSに頼らないストレス解消法を見つけることが大切なのかもしれませんね。
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文/内田裕子