1月11日に放送された『あさイチ』(NHK)では、農林水産省の職員たちが登場。食材に強いこだわりを持つ職員たちが、食材の取り扱いや絶品レシピを披露していました。

新常識!? おいしいご飯を炊くコツ

お米の取り扱いについて教えてくれるのは、松本純子さん。松本さんは、10種類以上のお米を常備し、料理に合わせてお米を食べ分けているのだそう。松本さん直伝のご飯を炊くコツを見ていきましょう。

 

お米は最初にふれる水をよく吸う性質があるため、研ぐ際、特に1回目の水はミネラルウォーターなどの不純物が少ない水を使うのがおすすめ。お米を研ぐときに出てくる濁りはうまみのもとであるでんぷんの色です。

 

透明になるまで何回も洗わないことがおいしいご飯を炊くポイント。最初の水で優しく洗って水を流した後、指を軽く立てて右と左に5回転させて研いでいきます。研いだ後、水を入れて洗い流すまでを2~3回繰り返しましょう。最終的な濁りの状態は、お米がうっすらと見える程度を目指します。

 

また、炊飯にはお米の特徴がストレートに出やすい土鍋をおすすめしていました。土鍋で炊くときの水の量は、お米1合につき220mlです。

 

水を入れたら、蓋をして中火で5分加熱しましょう。沸騰したら蓋を開けてかき混ぜてください。「炊飯の途中で蓋は開けない」を常識と思っている人が多いですが、これは炊飯後に蒸らす際の話。沸騰後一度蓋を開けてかき混ぜれば、こげつきの防止になる、と松本さんは話します。

 

その後さらに蓋をして弱火で10分加熱、火を止めて10分蒸らせばふっくらご飯の完成です。

料理をおいしく引き立てる万能きのこソース

続いては、毎日欠かさずきのこを食べている北山勝史さんが万能きのこソースの作り方を紹介。肉や魚にかけたり、パスタや卵焼きに混ぜたりしてもおいしい、うまみたっぷりのきのこソースです。

 

まずは、2パック分のきのこを準備しましょう。きのこの種類は何でも構いません。きのこは包丁で切ると風味が落ちてしまうため最後に細かく刻むときだけ包丁を使い、できるだけ手でさいていくのがポイント。

 

刻んだきのこは、オリーブオイルを大さじ3をひいたフライパンに入れて弱火で15分炒めます。ハーブソルト大さじ1~2と鷹の爪1~2本で味を整えたら、どんな料理にも相性抜群な万能ソースのできあがり。

 

「料理をグッと美味しく引き立ててくれます」と北山さんもコメント。いつもの料理のアクセントにいかがでしょうか?

農水省おすすめのフライドポテトの作り方

農林水産省のホームページでは、「フライドポテトを家庭で作るときのアドバイス」が公開されています。農林水産省が推奨するおいしく安全なフライドポテトの作り方を見ていきましょう。

 

まずは、じゃがいもの選び方がポイント。最も適しているのは新しいじゃがいもです。ちなみに、冷蔵室で長い間保存したじゃがいもは焦げやすくなるため、避けたほうがいいそう。使う場合は、室温に1週間ほど置いておくのがおすすめです。

 

50~100gのじゃがいもを大きめにカットし、約1リットルの油で揚げましょう。140℃で2~3分揚げてから、170℃でもう一度揚げます。二度揚げすることでよりよい食感に。黄金色に軽く色がついたらでき上がりです。ネット上では「作ってみたら本当においしくできた!」など絶賛の声が上がっていました。

 

食材の取り扱い方を少し変えるだけで、料理がおいしくなるのには驚きですね。みなさんもぜひ試してみてください。

文/牧野聡子
参照/農林水産省公式サイト「フライドポテトを家庭で作るときのアドバイス」https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_kiso/potato.html