1月に放送された『ニュース シブ5時』(NHK)では、スープ作家の有賀薫さんが登場。家族のために毎日スープを作り続けてきた有賀さん直伝の“豚汁レシピ”を紹介してくれました。1種類の野菜、豚肉、味噌のみで作るシンプルな豚汁です。

キャベツ・豚バラ肉・味噌だけで作る絶品豚汁

有賀さんが教えてくれたのは、「キャベツのくるくる豚汁」(2人分)。巻いた豚肉が食べ応えのある一品です。

 

まずはキャベツ2~3枚(約150g)をきれいに洗い、手で大きめにちぎって鍋に入れておきましょう。次に豚バラ薄切り肉150gを端からぐるぐると巻いていきます。幅が細い豚バラ肉の場合は、2枚並べて巻いてボリュームアップ。巻き終わりを下にして、キャベツの上に並べてください。

 

続いて鍋に水100mlを加え、フタをして中火で7分蒸し煮に。さらに水500mlを入れて沸騰させたら、弱火にして4~5分煮込みます。最後に味噌大さじ2と1/2を溶き入れ、再び煮立たせたら完成。汁に豚肉の旨味とキャベツの甘みがたっぷりと染み込んでいる豚汁です。お好みで粉チーズやごま油をトッピングするのもアリですよ。

れんこんはたたいて食感アップ! 油で炒めればコクのある豚汁に

2021年12月の放送回では、有賀さんが「たたきれんこんの豚汁」(2人分)もレクチャー。れんこんのサクサク食感がクセになりますよ。

 

まずはれんこん150gをしっかりと洗い、縦4等分にカットしてポリ袋へ。麵棒などで軽くたたき、食べやすい大きさに割りましょう。れんこんのサイズがバラバラになって食感がアップすると同時に、割れた表面に味が染み込みやすくなります。

 

次に割ったれんこんをボウルに入れて軽くすすぎ、ペーパータオルで水けをきります。フライパン(深型)にサラダ油大さじ1を熱し、中火でれんこんをしっかりと炒めてください。全体に油がなじんだら、3cm幅に切った豚バラ薄切り肉100gも加え、色が変わるまで加熱。水600ml、味噌大さじ1、みりん大さじ1/2を投入し、フタをして弱火で10分煮込みます。最後に味噌大さじ1を溶き入れ、ひと煮立ちさせれば完成。食べ応えのあるれんこんの食感と、コクのある汁が絶品です。

栄養満点! 野菜ゴロゴロ豚汁

以前放送された『きょうの料理ビギナーズ』(NHK)でも、料理研究家・河野雅子さんが豚汁レシピ(2人分)を披露。まずはごぼう1/3本とにんじん1/3本を斜め薄切りにしましょう。さらに長ねぎ1/2本は1cm幅の小口切りに、こんにゃく1/4枚は短冊切りに。豚こま切れ肉80gはひと口大にカットしておきます。

 

つづいて小さめの鍋に切ったこんにゃくと酒小さじ2を入れ、中火で熱して混ぜ合わせ、水けがなくなってきたら火を止めて一度取り出します。同じ鍋にごま油小さじ2を入れて熱し、豚肉を炒めます。色が変わってきたところでごぼう、にんじんの順に加えてさらに炒めましょう。全体に油が回ったら水カップ2と1/2を注ぎ、こんにゃくも加えて煮立ったらアク取りを。フタをして弱めの中火で約5分間、野菜が柔らかくなるまで煮込みます。

 

さらに長ねぎも加えて、追加で約2分加熱。最後に小さめの容器に味噌大さじ1と1/2~2を入れて煮汁で溶き、鍋に回し入れましょう。器に盛り、上からお好みで七味唐辛子を振れば、お手軽具だくさん豚汁のできあがりです。

 

簡単に作れてバリエーション豊富なうえ、栄養満点の豚汁。冷蔵庫にある豚肉と野菜で、パパっと作ってみてはいかがでしょうか?

文/牧野聡子 ※画像はイメージです
参照/『ニュース シブ5時』シェフのヒトワザ「キャベツのくるくる豚汁」https://www.nhk.or.jp/lifestyle/recipe/detail/603884.html
『ニュース シブ5時』シェフのヒトワザ「たたきれんこんの豚汁」https://www.nhk.or.jp/lifestyle/recipe/detail/603883.html
『きょうの料理ビギナーズ』はじめての和食「豚汁」https://www.nhk.or.jp/lifestyle/recipe/detail/31856.html