我が家のような三世代、完全同居家庭でよく問題になるのが、家の共有部分の掃除やメンテナンス問題です。
普段の掃除はなんとなく役割分担ができていても、家族で力を合わせる必要がある庭の片づけや模様替えなど…。やる気と体力が必要な「普段の家事プラスアルファの片づけ」、我が家の場合は…?
若夫婦がそろう休日を待ち構えている義母
たとえば、私たち夫婦が珍しく揃って土日休みの日の朝などに、唐突にそれは始まります。
義母の「せっかくみんなお休みなんだから、(庭木の伐採/大掃除/模様替えなどなど)やっちゃいましょうよ!」という鶴のひと声が響き渡るのです。
先日は、朝から自治体の団体清掃に参加し、気分的にはもう本日終業閉店ガラガラ、ビールでもあけたい気分の私たち夫婦に、義母が高らかに宣言しました。
「この勢いで庭の枯れ木を倒しちゃいましょう!」
いやいやこの勢いも何も、我々はもはやヘロヘロですよ…そう目で訴えたのですが、我が道をゆく義母は聞く耳を持ってくれません。
休みの日には休みたい…!そう切実に願う我々若夫婦に対し、義母は「今度息子たちが休みの日にはあれをやってしまおう、これも片づけてしまおう」と手ぐすね引いているのです。
リタイア世代と同居している家庭あるあるではないかな、と思います。
疲れたら遠慮はしない同居嫁
しかし、割と元気で体力もある夫と比べ、私は持病もあり、自慢じゃないが体力も人並みはずれてありません(本当に自慢にならない)。
以前は、家族みんなが頑張っているのだから…高齢の義父母が働いているのに私だけ休むわけにはいかない…と、義母の唐突な招集にも頑張ってつき合っていました。
しかし、その後体調を崩したり、何日も疲労を引きずったり…という経験を繰り返し、考えを改めました。
無理なものは無理!どうしても人手が必要な作業でなければ、やりたい人だけでやってもらう!
そう心に決めた私は、先日の枯れ木伐採作業も、後期高齢者二人を差し置いて、いの一番にギブアップしました。もう疲れた。無理です。私の気力・体力は自治体の清掃作業で使い果たしました。
そんなわけで、庭でせっせと働く義父母と夫を眺めながら、ソファに座って優雅にお茶を飲んでおりました。
世間一般の同居嫁のイメージにはあるまじき姿かもしれませんが、無理したって決して続きません。
慌てない慌てない、ひと休みひと休み…懐かしのアニメのセリフが脳裏をよぎる1日でした。
むしろ頼ってほしい義父
こうして若夫婦をことあるごとに動員しようとする義母に対し、義父はどちらかというと「まだまだ若い者の力はいらない!一人でもちゃんとできる!」という性格。
ありがたいのですが、これはこれで困ったものでして…。
高い天井の照明を、脚立に登って一人で替えようとしたり、日曜大工で電鋸を使って木材を切ろうとしたり…。
義父はすでに80代、同年代平均よりは格段に元気ではありますが、それでも最近は足腰が弱っており、手も震えがちになってきています。
そんなみずからの衰えを、内心認めたくない気持ちもあるのか…とにかく義父は、思い立ったらなんでも自分でやってしまいたがるのです。リタイア後の有り余る時間の使い道に困っている、という事情もわかるのですが、もっと安全な余暇の使い道を考えてほしい…!
複数の家族で住んでいると、全員のやる気が一致する機会なんて永遠にやってこないのかもしれないな、と思います。
痺れを切らして義父一人で作業を始めて、怪我をして、挙句のはてに寝たきりになってしまったりしたら…。
そう考えると、義母の「みんなで一斉にやってしまいましょう!」という号令は、むしろ、ありがたいのかもしれません。
やっぱり、休みの日は休みたい、というのが本音ではありますが…。