新しいことにチャレンジしたいけれど、失敗するのが怖くて一歩踏み出せないという悩みを持つ人も多いのでは? 今回は「失敗」のとらえ方について、ラグビー元日本代表の五郎丸歩さんの考え方をご紹介します。

自分の意志があれば失敗も次につながる

2015年のラグビーワールドカップで日本代表として活躍し、「五郎丸(ポーズ)」が新語・流行語大賞に選ばれるほど話題となった五郎丸歩さん。今年現役を引退した彼は、2021年11月23日放送の『インタビュー ここから』(NHK)に出演しました。

 

今年から静岡でチームの運営に携わることになった五郎丸さんに対して、高栁秀平アナウンサーが投げかけたのは“経験のない中でどうしてその一歩を踏み出せたのか?”という質問。五郎丸さんは「自分の意志がそこにあるからですね」「失敗とも思わない」と答えます。

 

さらに自分が一歩踏み出したときの失敗と、誰かにやらされた失敗の違いについても言及。

 

前者は自分がアクションを起こしているから次に生きる失敗になるけれど、後者は失敗したときに自分のせいでないと言い訳できてしまうから次につながらないという考えを明かしました。

失敗を恐れないためには準備が大切

後悔をしないために、基本的に何かを選択するときには周りにあまり相談せず自分の意志で決めてきたという五郎丸さん。失敗をすることについても「物事はとらえ方だと思っているので、失敗だと思えばそこで終わりですよ」と言います。

 

五郎丸さんは、失敗をしてしまっても「次のチャンスをもらった」と考え方を変えることで面白い時間になるという持論を展開。高栁アナウンサーが試合でのキックのときもそうなのかと尋ねると、「(失敗したとは)まったく思わない」と言いきります。その理由を尋ねられると、「そこまでにしっかり準備しているからですよ」と回答。自分ができる準備をすべてしたうえで失敗したなら仕方がないけれど、過程で妥協をしてしまうと後悔が残ってしまうと語りました。

 

自分の意志で決断し地道に準備を積み重ねていくことで、失敗を恐れない強さを持つことができた五郎丸さん。何かに挑戦するときにはぜひ見習いたいですね。

失敗をすることで生まれる「ストーリー」がある

失敗のとらえ方については、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんも自身のYouTubeチャンネル「西野亮廣エンタメ研究所ラジオ」で語っています。

 

公演の際に「失敗が怖くてなかなか踏み出せない人はどうしたらいいか」という質問を受けたという西野さん。彼は「役に立つ」と「意味がある」というふたつの違いから、失敗のとらえ方についてアドバイスしています。役に立つものはひとつあればよいので、多くの人のなかでいちばん役に立つ人になるのはとても大変。だから、意味のある人になることを目指すべきだと西野さんは語ります。

 

また、私たちが誰かを応援するときに重視しているのはその人の「ストーリー」であるということを指摘。魅力のある「ストーリー」には浮き沈み、つまり成功と失敗の両方が欠かせません。つまり失敗をすることによって「ストーリー」が生まれ、意味のある人になれるのだからどんどん挑戦した方がいいと西野さんはアドバイスしました。

 

失敗することはよくないと思われがちですが、実は失敗こそが人生を魅力あるものにするのかもしれませんね。

文/内田裕子 ※画像はイメージです。
参照/西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】「失敗を恐れているキミへ-西野亮廣」https://www.youtube.com/watch?v=TdZEWKqP0D4