カメラマンの様々な要求に応じる田中美保さん

「テラスで優雅に朝ご飯」よりも「バタバタな朝のありのままの様子」を発信したい、とモデルの田中美保さん。10代からモデルの仕事を続けて、いまは2人のお子さんにも恵まれています。一方、人生は思い通りではなかったけれどと本音をのぞかせる一面も。  

キラキラした様子より、ふだんのことを伝えたい

── 30代後半になり、子育てにもお仕事にも大忙しだと思います。今後、やってみたいことはありますか?

 

田中さん:お仕事は楽しいですし、このまま続けていきたいですね。それに、せっかくここまで長く続けられているので、この先もいろいろ発信もしていきたいです。

 

プライベートでは、まだまだ子どもに手がかかります。早く下の子が大きくなって、コロナが完全に終息して、みんなで出掛けられたらいいなって思います。

 

── 仕事を続けていくなかで、何か発信したいことはありますか?

 

田中さん:特にこれだとは決めていませんが、自分が“いいな!”と思ったことを発信したいです。「朝はテラスでご飯」とか「憧れる!」といった内容ではないかもしれないですが、「朝バタバタしていて、今こんな状態!」とか。投稿を見た人が、共感して、安心できるような発信をしたいですね。

スケジュール通りでない人生だからいい

── そのバタバタすら、田中さんだと絵になりそうですが(笑)。今の田中さんは、昔、ご自身が目指していた自分になっていますか?それとも、一歩一歩地道に歩いてきたら、今の場所にたどり着いた感じですか?

 

田中さん:目指していたのかなぁ。どうなんでしょう。一歩一歩進んできたら、今の感じにたどり着きました。でも、全部理想通りにはいってないです。結果オーライな感じでやってますね。

 

── どの辺りが理想通りではなかったんでしょう。

 

田中さん:欲を言えば、もうちょっと早く子どもが欲しかったなとか。そればっかりは神のみぞ知るので、しょうがないです。でも、人生設計的には何歳で子どもを産んで、何歳で仕事復帰して、何歳くらいまでにと漠然としたイメージはありました。

 

それが、すべて自分の理想に当てはまってはいないけれど、今となっては幸せですし、良かったと思います。

 

── 予定通りに進まなくても、自分次第で楽しめると。

 

田中さん:結局、人生は計画通りにはいかないと思うんです。もっと若くして子どもが欲しかったけれど、きっと今の自分じゃないと、子どもと向き合えてなかったかもしれません。

 

今も怒ってばっかりなので、向き合えてるかわからないですけど(笑)。でも、自分がいいときに、いちばんいい形で、子どもなり、家庭なりができたんじゃないかなって思います。

 

撮影に応じる田中美保さん

夫は自然に育児や家事をしている

── ところで旦那さんは、育児や家事はどんなふうに関わっていますか?

 

田中さん:育児は積極的にやっています。おむつも変えるし、子どもと遊んだり、お風呂に入れたりしてますね。

 

家事に関しては、基本的に「やらなくていいよ」って言っています。以前は、洗濯とか洗い物もやってくれたことはありましたが、私がやり方について、つい口出ししたくなっちゃうんです。

 

洗濯物も干してくれるのはいいけど、直したくなっちゃう。洗い物も、こうして食器を置いて欲しいとかいろいろ気になるんです。でも、それを言ったところでケンカになっちゃいますよね。

 

だったら最初からやらなくていいよ、って。そうすれば、私が文句を言わなくて済むし、向こうも嫌な思いをしなくて済む。ただ、お風呂掃除とか買い出しは、伝えた通りにやってくれます。だから家事に関しては満足しています。

 

── お互いができることをやると。

 

田中さん:夫はとても穏やかですし、子どもたちはまだまだ手が掛かります。でもやっぱり今は幸せです。これからも家庭を優先しつつ、モデルのお仕事を続けて日々楽しんでいきたいです。

 

PROFILE  田中美保さん

1983年東京生まれ。小学生のときにスカウトされ、13歳で雑誌のモデルデビュー。『Seventeen』『non‐no』ほか、多数のファッション誌でレギュラーモデルを務め、現在に至るまで多くの雑誌の表紙を飾る。TV・ラジオ・CM出演、ファッションブランドとのコラボなどでも幅広く活躍中。12年12月、サッカー稲本潤一選手と結婚。19年に第1子を、21年に第2子を出産。

取材・文/松永怜 撮影/坂脇卓也

衣装クレジット/ワンピース1万7600円、ニットパンツ1万4300円/ともにHeRIN.CYE(バロックジャパンリミテッド) ピアス2万9700円/シャルロット ウーニング、シューズ5万8300円/ネブローニ(ともにフラッパーズ)