妊娠中ずっと楽しみにしていた赤ちゃんとの生活。しかしいざ始まってみるとなかなか思い通りにいかず、辛い思いをしたママも多いのではないでしょうか。今回は大変な子育てで陥りがちな「産後うつ」について紹介していきます。
子どもをカワイイと思えなくなる「産後うつ」
タレントの北川弘美さんは2021年11月7日更新のブログ記事で、長男出産時に「産後うつ」を体験したことを告白。その当時は自分が「産後うつ」という認識はなく、次男を妊娠中に読んだ雑誌によって気づいたそうです。
「自分の育児に自信が持てず、自暴自棄に陥った」「自分の子どもをカワイイと思いたくても思えない」などの苦しい経験をした北川さん。それらが「産後うつ」の症状だったと知ったときは、ショックより安堵感のほうが大きかったといいます。過去の自身の状態に気づいた北川さんは「産後うつ」についてパートナーと共有。次男の育児の際は「産後うつ」にならずに済んだそうです。
「産後うつ」を知ったことで北川さんが感じたのは、「私は完璧な人間(母親)ではない」ということ。その結果1人で抱え込まず、周りに助けてもらう育児に切り替えることができたのです。
きちんと理解して「産後うつ」を乗り越えよう
また、北川さんは自身のYouTubeチャンネルでも「産後うつ」の経験について詳しく語っています。
長男の育児を振り返り、授乳量の目安にこだわってしまったことで赤ちゃんが泣きやまず辛い思いをしたと語った北川さん。言葉より先に涙が出たり感情をうまく伝えられなくなったりという症状の出るなか、誰にも頼ることができない毎日。精神的にも肉体的にも追いつめられていたことを告白しました。
さらに動画では「気持ちの浮き沈みが激しい」「赤ちゃんの泣き声が辛い」など「産後うつ」のチェック項目について紹介。「産後うつ」の症状は多くの人に当てはまりますが、実際に病院に行くのは敷居が高いのではないかと述べています。大切なのは「産後うつ」について知り、情報を周囲と共有して協力を仰ぐこと。うまく吐き出しながら育児を楽しんでほしいとエールを送りました。
コロナ禍で高まる「産後うつ」への不安
「母子保険はぐ」を提供するスマートプラス少額短期保険株式会社は、「妊娠中の方に対し妊娠・出産後の不安と保険への意識調査」を実施しました。
調査によると「『産後うつ』について、どの程度知っていますか?」という質問に対して、「十分に知っている」あるいは「だいたい知っている」と答えた人の割合が約74%。前年に比べ18ポイント増加しています。
「産後うつや育児ノイローゼなどの精神疾患について、どのくらい心配していますか?」という質問には心配であると答えた人が66%と、昨年に比べ8ポイントの増加。心配に感じるきっかけとしては、新型コロナウイルスの影響を挙げた人が自身の体調に次いで多い結果になりました。
新型コロナの影響でますます身近になりつつある「産後うつ」。まずはパートナーや周りの人と情報を共有し、しっかりと理解したうえで1人で抱え込まないことが大切と言えそうです。
文/牧野聡子 ※画像はイメージです
参照/北川弘美オフィシャルブログ「産後うつだった私」https://ameblo.jp/hiromi-kitagawa/entry-12708666103.html
北川弘美公式YouTube「【産後うつ】育児を楽しめない時期。まさか自分も...珍しくない!」https://www.youtube.com/watch?v=kIMLPRb9qjo
スマートプラス少額短期保険株式会社【妊娠中の方に対し妊娠・出産後の不安と保険への意識調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000192.000012138.html