クリーニング前のアウター

冬に向けてアウターが必要な時期。厚みがあるダウンコートなどは、寒さをしのぐための必須アイテムですが、クローゼットを圧迫する・管理の手間がかかる・着ないときに邪魔…など、ネガティブな要素も。

 

そんな悩みを解決すべく、整理収納コンサルタント・瀧本真奈美さんが最近利用したのが“保管付きクリーニングサービス”。「おかげで長年のネガティブ要素が軽減しました」という瀧本さんに、デメリットも含めてどんな特徴があるのか、詳しく聞きました。

1. 利用したのは衣類10点分の「オンラインクリーニング」

「10点の衣類が専用の袋に収まればOK」というオンラインクリーニングを利用。今回は、アウター7着、ニット2枚、パンツ1枚を依頼しました。

クリーニング前の衣類

袋に詰めて集荷を待つだけなので、持ち込みクリーニングよりもはるかに手間がかからず、労力も少なくてすみます。

2.クリーニング済みの衣類を保管してもらえる!

サービスはこれだけではありません。クリーニングに出した衣類は、最大10か月まで保管が可能なサービスつきでした。私は3月末に利用し、10月末の返却を指定して、約7か月保管してもらいました。

クリーニング後の衣類

3.利用して感じたメリットは

①非常にきれいな状態で返却される

ギュウギュウ詰めにして送った衣類は、ゆとりをもち、丁寧に梱包された状態で戻ってきます。しわができていることもなく、臭いが気になるわけでもなく、仕上がりにとても満足できました。

クリーニング後の衣類

 

②使わない期間のクローゼットにゆとりがある

以前は、コート類を薄く収納しようと圧縮袋を試したこともありますが、結局シワシワになってしまい、その後、使うのをやめました。そのため、オフシーズンはクローゼットがパンパンの状態。使うものと使わないものを仕分けて保管するのが大変でした。今回はとてもゆとりのある状態で、ストレスなくクローゼットを使うことができました。

③衣類の管理がいっさいいらず、心にゆとりが

オフシーズンとはいえ、衣類収納袋に入れたり、ときどき風を通してカビ予防をしたり、除湿剤や防虫剤を取り替えたり…と、次に着る時期までの管理が必要ですよね。これが不要になり、オフシーズンの衣類にまったく注意を払わなくていいのは、最大のメリットかもしれません。

衣類クローゼット

もちろん、例年なら必要だった衣類収納袋、除湿剤、防虫剤などを準備しなくていいので、そのぶん節約になったと感じています。

4.利用して感じたデメリットは

大きなデメリットは感じていませんが、強いて言うなら

 

①返却に使われる大きな段ボールを処分する必要がある

クリーニング後の衣類は、シワにならないように吊られた状態で段ボールに梱包されて戻ってきます。これがまあまあ大きさでした。アウターの身丈と同じほどのサイズなので、立てかけると私の腰の高さほどあります。

 

この段ボールは自分で処分する必要があるので、ややめんどうと感じる人もいるかもしれません。

 

②存在を忘れ、似たような服を買ってしまう

保管期間次第では、返却される前に新しい服を買いたす時期が来てしまいます。ですから、何をクリーニングに出したかをきちんと記録しておかないと、似たような服を買いたしてしまう可能性もあり得ます。

 

また、衣類が戻ってきた際のスペース確保も必要です。これを忘れてしまうと、秋冬クローゼットをひっ迫することに…。手元にないからといって気を抜かず、しっかりと記憶しておきましょう。

5.トータルでかかる費用

今回利用したクリーニングサービスは、以前ならクリーニングに出すだけでかかっていた費用で7か月保管してもらえました。サービス全体を通して考えても、メリットが多く満足のいくものでした。

 

ネットで確認すると類似のサービスが複数確認でき、利用料金の相場も今回私が利用したものと同程度でした。一回に頼める衣類点数や保管可能期間、無料オプションに多少違いがあるので、自分に合ったものを選ぶといいと思います。

 

返却時期も迷いましたが、ちょうどよい季節だったのではないかと思います(※居住地域の気候で異なる可能性はあります)。

整理された衣類クローゼット

戻った衣類をクローゼットに戻して、少しずつ進めていた衣がえも完成。長年わずらわしさを感じていたアウター保管でしたが、実際に利用してとても使い勝手がよかったので、今後は毎年利用していこうと考えています。

 

本格的にアウターが必要になるシーズンですが、季節が過ぎるのはあっという間。アウター管理に困ったら、この記事を思い出していただければ幸いです。

 

このようなサービスを利用すれば、着たいけれど管理が大変だからと諦めていたアウターが着られるかもしれません!

文・画像提供/瀧本真奈美