そんな背景を踏まえ、今注目のブランドとその取り組みについてご紹介します。
今回取り上げるのは、「meettree」。100年以上続く老舗木材会社が作り出したボタニカルコスメが注目を集めています。いったいどんなブランドなのでしょうか。
100年続く老舗木材会社が「今の時代に必要」という思いで開発
岐阜県中津川市。かつては宿場町としても栄えた地域で100年続く木材会社が立ち上げたのが「meettree」。シンプル・ナチュラル・サスティナビリティをコンセプトにした、地球と人に優しいライフスタイルブランドです。ブランドのネーミングの由来は、「桧」という漢字から読み取れるように、“木と出会う”という意味合いからきています。中津川の木曽ヒノキは、伊勢神宮を建て直す木材としても使われるほど屈指のブランド。姫路城にも中津川のヒノキ材が使われているそうです。

木材からは建築材だけでなく、家具をはじめしゃもじやバイオリン、鉛筆、紙など、さまざまな身近なアイテムが作られます。森や木があることで水を蓄え、川の水を保ち、綺麗な飲水の源になる…。丸山代表は「meettree」ブランドを通して「森や木の重要性」をテーマとして掲げつつ活動しています。
ヒノキ葉の精油を使った「アロマ除菌」は最高の清々しさ
先述したように、木材はさまざまな用途で使われているうえ、特に木曽ヒノキの幹の部分は製紙用チップやバイオマス発電などでも活用されつつあります。その一方で、葉のほうは山に捨てられてしまっているという現状がありました。
一般的に「ヒノキ精油」とされるものは木の幹から抽出したものがほとんどで、葉から抽出される精油は非常に貴重なのだそう。木の幹の精油と違い、フレッシュでみずみずしい爽やかな香りを放つのが印象的です。

製品ラインナップには、今年リニューアル発売したヘアケアアイテムのほか、日常生活にも取り入れたいアイテムがたくさん。今回は、なかでもコロナ禍で特に注目を集めている、プッシュ式のアロマ除菌剤をご紹介します。


フラッグショップやホテルなどで「木の心地よさ」を広く伝える
今年春には、誕生の地である中津川に初のフラッグショップをオープン。ヒノキ材をふんだんに使用したという店内はリラックス&リフレッシュ効果抜群です。併設のカフェでは地元・中津川名産の栗を使用したモンブランなどのスイーツを提供し、非常に人気なのだそう。
一方、「meettree」の商品を購入することによって、苗木を植えるサポートができる活動や、商品容器をバイオマスの容器に変えていくことなども視野に入れています。
さらに、地域の子どもたちに紙芝居で木材について伝えるボランティア活動を積極的に行うなど、未来を担う子どもたちへの働きかけを大切にしているといいます。
