取材中も自然体なヒャダインさん

「分かってるけど、忙しくてできない」。日々の生活に追われ、やりたいことがあっても思うように回らない。いつも疲れてる。そんな思いを抱えている人は多いかもしれません。

 

そうかと思えば、音楽活動に執筆にMCほか、多岐に渡って活動するヒャダインさん。長年芸能界の第一線で活躍し、多忙を極める中、どのようなタイムスケジュールで日々過ごしているのでしょうか。お話を聞きました。

疲れている中での仕事は「体力の前借り」でしかない

── ヒャダインさんは、かなり多忙な日常を過ごしていると思いますが、どのように時間管理をしていますか?

 

ヒャダインさん:

よく皆さんから「いつ寝てるんですか?遊んでるんですか?」と聞かれますが、僕、すごく規則正しい生活をしている人間なんです。夜11時頃には寝て、朝6時には起きる。睡眠をしっかり取りますよ。体あっての自分なので、何よりも一番に健康を大事にしていますね。

 

それに、体力も精神力も一つにつながっていると思っていて、そこがバラバラでもやっていけるのは20代~30代中盤くらいな気がしますね。

 

たしかに、体力がなくて疲労がたまっていても、仕事はできるかもしれません。でも、それってムリを利かせて体力を前借しているだけ。ゲームの裏技でいう、チート(騙す)を使い過ぎるより、正しいフォームできちんとした体幹を持っていれば、いろいろな仕事が来ても対応できるかなと。

 

僕は、つねに仕事を同時進行していますが、それで頭がパニックになったことは一度もないですね。

 

フランクに雑談にも応じてくれる

── 忙しく多岐に渡って活動されている方ほど、時間管理が上手な印象があります。一方で、「忙しくてできない」と言う人もいますね。

 

ヒャダインさん:

たしかにお子さんがいる共働きの女性って大変じゃないですか。多分、今話した僕の言葉の半分も届いてないと思いますよ。

 

僕は働く独身男なんで、子どももいなければ料理も一人分さえ作ればいい。味だってどうだっていいし、なんなら外食でもいい。夫を見なくてもいいし、生理だってこない。明らかに背負ってるものが、僕よりもずっと多いと思うんです。

 

なので、僕がスケジュール余裕!っていっても、「ふざけるな」となるかもしれません。僕は自分が予測管理できる時間が多いけれど、いきなり子どもが熱を出した、ぐずった、体調が悪くなった。そういった予測不可能なことによってお母さん、お父さんはどんどん時間がなくなって、心も体力も削られていきますよね。

 

「忙しくてできないのは甘えだよ」なんて、口が裂けても言えません。

ちゃんと眠れたら、考え方も健康的になれる

── いっぽうで、子どもを寝かしつけるときに一緒に寝て、朝4、5時に起きて家事や仕事をする人もいるようです。

 

ヒャダインさん:

僕もこの歳になるまで、ちょっとした病気はあってもほぼ健康で楽しく生きてこられたのは、一番の根幹は「睡眠」だと思うんですよ。ちゃんと寝てきたことによって、肌も荒れないし、健やかな考え方になる。だから僕、夜は全く考え事をしないんです。

 

夜中に悩んだりもしないし、夜中に悩み相談がきても無視します(笑)、それさぁ、昼間考えなよって。「夜考えてもどうしようもないよ」って、バサッと切っちゃうんですけど。

 

家事や育児をしながら働く女性って、睡眠時間が取りにくいとは思います。とはいえ、睡眠時間を削ってまで何かをするより、とりあえず一回寝てみる。寝た後に、少ない時間でしょうけど、集中力を持ってやっていく方が、時間効率としてはいいんじゃないかなって。

 

たぶん、イライラしたり、怒りたくなくても怒ってしまうことはあると思うんですよ。感情が動く分疲れると思うので、だからこそよく寝て頂きたいですね。

カメラマンの指示にも的確にポーズをとってくれる

── 独身の方でも、忙しくてやりたいことが出来ないという人がいますね。

 

ヒャダインさん:

夜遅くまで働いて、クタクタで電車の中でグターって嫌な寝方をして、家帰ってきて布団にバーンってなる人。どうやって時間をひねり出すんだよって、言われたら難しい部分もありますけど

 

これまたやっぱり睡眠じゃないですか。ちゃんと寝られていないんだと思うんですよ。たとえば、夜11時過ぎにフラフラになって帰宅して、そこからスマホを見たり動画をダラーっと見てて、気づいたら12時くらいになる。

 

日を越したら寝るべきです。寝て早起きして、その日の仕事効率を若干上げたり、その日に割り当てる体力を増やすことによって、時間は捻出されるものなので。

 

寝てない体がダルイ仕事が効率的に回らないダラダラして時間ばかりかかる寝る時間が遅くなる、負のグルグルとしたループに入っている可能性はあるかもしれないですね。やっぱり、寝たらいいことありますよって。

 

── これが終わらないから寝れないと思っても、たとえば夜0時に寝ると決めたら、まずは寝て、明日の朝起きて頑張ると。

 

ヒャダインさん:

「明日の自分」って、自分が思っているよりしっかりしていますよ。明日の自分にお任せする。今日まだできると思っても、明日の自分の方が効率はいいはず。寝る1時間前までには仕事に関することはストップして、副交感神経をバッと出してリラックスして寝たいですね。

 

PROFILE ヒャダインさん

音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名 前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々なアーティストへ楽曲提供を行い、自身もタレントとして活動。テレビ朝日系列「musicるTV」、フジテレビ系列「久保みねヒャダこじらせナイト」、BS朝日「サウナを愛でたい」が放送中。

取材・構成/松永怜 撮影/伊藤智美