education201811

芸能人がADD(注意欠陥障がい)を告白するなど、発達障がいに注目が集まっています。LD(学習障がい)ASD(自閉症スペクトラム)などにわけられる発達障がい。しかしママの中には、子どもが“発達障がいグレーゾーン”と診断され、頭を抱えてしまっているママもいるようです。

 

グレーゾーンの診断にモヤモヤするママ


4月16日放送の『あさイチ』(NHK)には、“発達障がいグレーゾーン”の子どもを持つママが登場。内に秘められた悩みやモヤモヤを吐露するシーンが放送されました。

 

発達障がいの子どもには、「友達と遊ぼうとせず一人で過ごすことが多い」「授業中に席を立つなど、じっとしていられない」「計算”“読み”“書きが極端に苦手」などの特徴がみられるそうです。しかし子どもらしさと区別がつきにくく、どこからが発達障がいなのかという見極めが困難。『あさイチ』は、専門家でも判断がつきにくい層を発達障がいのグレーゾーンと定義しています。

 

子どもがグレーゾーンだと指摘されたママの中には、相談機関に何度足を運んでも「様子を見ましょう」と言われ続け、モヤモヤを抱える人も。周囲からは「心配ない、普通だよ」「大丈夫」と言われ、専門の病院へ連れて行こうとすると両親や夫から「レッテルを貼るのは本人が可哀想」との理由で反対されるといいます。どうすれば良いかを誰も教えてもらえないママは、発達障がいについて書かれた本を読んで勉強していました。

 

この特集を見た視聴者からは、「グレーゾーン=支援不要ではなく、グレーゾーン=要配慮だと思った」「診断よりもどう対処したらいいかにつきると思う」「息子は3歳の時に市のカウンセラーで『違います』と言われたけど、こだわりが強いし先生の指示についていけないことがあるみたい。もしかしたらとモヤモヤする気持ちスゴくわかる」といった声が。

 

番組に出演した児童精神科医の吉川徹先生は、大切なのは「発達障がいグレーゾーンかというよりもこじれていないかどうか」「人生の中で嫌いなこととか、避けたいこととか、やりたくないことが増えすぎていないかどうか。あるいは自信を失ってしまっていないかどうか。そういうことの方が大事」とコメントしています。