普段から“子どもの学力”を気にする親は多いはず。例えばテストの点数が70点だった場合、「よくできてる」「もう少し頑張ってほしい」など感じ方は人それぞれですよね。以前ネット上では、「子どもの勉強について、どの程度できれば問題ないと判断するか」というトピックスが話題になっていました。

なんとも言えない点数に困惑…

小学4年生の息子を持つママは、子どもの学力についてお悩み中。テストの点数がいつも70~80点前後のため、“もう少し成績をアップさせたい”と感じてしまうそうです。「高校受験や大学受験のことを考えると、不安が押し寄せてきます…。今のうちからもっと頑張って勉強させた方がいいのでしょうか?」と胸中を明かしていました。

 

ネット上では、彼女の悩みに共感する人が続出。「子どもの将来のためにも、『100点目指してもうちょっと頑張ろう』って言うべきなのかな…」「70点台の成績だった時は、親としてどう接すればいいのかわからない」などの声が上がっています。

他に得意なことがあればいい!?

“良しとする成績”のボーダーラインは難しいところですが、「クラスや学年の平均点を基準に考えてる。平均点が50点以下の難しいテストだったら、たとえ60点でも褒めてあげるかな」「あまり厳しくしすぎると子どもが勉強嫌いになる可能性もあるし、赤点さえとらなければ問題ない」といった意見も。子どもへのプレッシャーを与えすぎないために、期待値を低めに設定している親もいるようです。

 

中には、「子どもの学力を気にしてない」という声も少なくありません。「勉強ができなくても、運動とか他に得意なことがあればいいんじゃないかな」「勉強よりコミュニケーション能力や人間性を養う方が大事」などのコメントが寄せられていました。

 

たしかに“勉強がすべて”とは限りませんが、子どもの成績や学力が上がるのは親にとって嬉しいことですよね。そこで上手な伸ばし方として、「子ども1人に頑張らせるのではなく、親も一緒に手伝うといいのでは」「納得のいかない点数でも、頭ごなしに叱るのは逆効果。テストで間違えた問題や、苦手な教科を克服できるように教えてあげるのがベストだと思う」といったアドバイスがあがっています。

「学期ごと」に子どもの学力を判断!?

実際に子どもの学力を気にする親は、どのくらいのペースで勉強ができるかどうかを判断したいのでしょうか? 以前310名の親に実施した「2020年子どものテストに関する調査アンケート」(イー・ラーニング研究所調べ)を見ていくと、約4割の親が「学期ごと(126名)」と回答。学習のまとめをおこなうことが多い“学期の切り替わり”で、学力もあわせて図りたいのかもしれません。

 

ちなみに「お子様にはテスト勉強での学びや経験を今後どのように活かしてほしいですか」という質問では、「自分の夢を叶える(283名)」が群を抜いて最も多い結果に。他にも、「世の中的に役に立つ人になる(199名)」「普段の生活に役立てる(139名)」などの回答が高い割合を占めています。

 

“子どもの学力”に対する期待値は親によって異なりますが、できるだけ温かい目で見守っていきたいものですね。

文/内田裕子
参照/株式会社イー・ラーニング研究所「2020年子どものテストに関する調査アンケート」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000013831.html