職場やママ友など、交友関係が広いワーママはマナー意識が高いですが、意外と見落としがちなのが「香り」のマナー。特に、これから迎える高温多湿のシーズンは、敏感になりやすいので、周囲を意識して香りを楽しんで!
教えてくれたのは・・・
調香師
村井千尋さん
香料デザインラボ代表。調香師をめざして上京。企業で調香師として勤務し、2014年に独立。’17年に㈱R fragranceを設立。香水ブランドR fragranceを発表。
人は自分の香りには鈍感!?〝ひとりよがり〟に要注意
「身だしなみにTPOがあるように香りにもマナーがあります」とは、香りのプロである調香師の村井千尋さん。香りの好みや感じ方は人それぞれ。気づかないうちに相手を不快にしている場合も。
「人は、自分のまとう香りには鈍感になりがち。これは、同じ香りをかいでいると嗅覚が麻痺する“嗅覚疲労”が原因です。香りの印象は人の記憶に残りやすいため、正しい知識で上手に使って」
香りの強さは、つける場所によっても変わってくるといいます。
「手首や首の後ろはしっかり香らせたい場合以外はおすすめしません。足首やウエスト、腕の内側が上品で好印象です」また、高温多湿のこれからのシーズンは、特にマナーに要注意!
「気温が上がると香りを強く感じます。香水は汗と混じると不快なニオイに変わるため、清潔な肌につけることがポイントです」
知っておくと便利! 香りの分類早見表
どういう場面で使いたいか、どんな印象を与えたいかで香りの選び方はさまざま。
下の表を見れば、香りの濃度とシーンから、好まれやすい香りがわかります。
さわやかな印象を与える柑橘系や、やわらかなフローラル系は年齢や性別を問わず日本人が好む香り。一方、〝香水は自分を表現するツール〞と考える欧米では、ヘビーな香りを好む傾向がある。