2016_01_08_1

子どもと過ごしたい自分の時間が欲しい!…その願いがかないます

1.子育て期は、家事のゴール設定を下げてもいいんです

「負担度」と「満足度」のバランスで家事のレベルは決めるものです

「毎晩、献立は一汁三菜」「雑誌に載っているようなきれいな家」など、あなたの家事のゴールを、世間の理想になぞらえることはやめましょう。イライラして家族にあたっていたら意味がありません。適切な家事のゴールは、家族が幸せに暮らせる満足度と家事の負担がつりあっている状態。仕事や子育ての負担が多くなる時期は、家事レベルは下げたほうが、家族が笑顔で過ごせるものです。

2.家事の8割はあとまわしまずは2割だけ効率化をめざして

生活に支障が出る問題は意外と少ないものです

ビジネスで「パレートの法則」という言葉を聞いたことはありますか? 2:8の法則とも呼ばれますが、「売上の8割は全顧客の2割が生み出している」といったものです。この法則は家事においても有効。膨大な家事すべてに注力するより、生活に支障が出ている2割の改善に専念したほうが、早く、大きな成果が得られます。だから、まずは問題になっている2割を見つけるように心がけましょう。

3."選手"になってはダメ家庭における"監督"になりましょう

家事を頑張るよりもしくみの見直しが大切です

いくらあなたが家事力の高い"選手"でも、ひとりで料理・掃除をこなすには限界があります。効率を上げたいのであれば、家族や道具などの他力も活用する"監督"をめざすのが得策。家事全体を俯瞰して、家族の長所を生かした担当決めをしたり、作業がしやすいように家具配置や収納を整えたり…。効率的なしくみさえできれば、家事は自然とあなたの手から離れていきます。

4.苦手だなと思う家事の時間は0分にしてみましょう

負担が大きい家事はいっそやめてしまうのも手

誰でも嫌いな家事はありますが、その苦手意識こそが作業効率を妨げます。だからこそ、苦手な家事は思いきってやめてしまうのも一案。たとえば「食器をふくのがイヤなら洗いかごに60度の湯をかけて乾燥させる」「洗濯ものをたたむのが負担なら、ハンガーで干したまましまう」「トイレ掃除は流すと洗える洗浄剤を使う」など。少しの工夫で苦手な家事はなくなり、家事サイクルが早く回ります。

5.井の中のから抜け出してリアルな知識を身につけましょう

知識がふえればふえるほど家事はラクになります

家事は親のやり方、レベルを自然と引き継いでいます。でも、親がやっていた家事は時代も環境も違うため、今の生活では負担が大きすぎることも。忙しいと情報にうとくなりますが、同世代のリアルな家事情報は、雑誌やブログを通じて積極的に収集しましょう。「掃除は週末しかやらない人もいるんだ…」「このピーラーがあればせん切りってすごいラク!」など、プラスになる発見があるはずです。

 

教えてくれたのは…知的家事プロデューサー

本間朝子さん

働く女性の知的家事 Logica代表。仕事と家事の両立に苦しんだ経験を生かし、家事の効率化に役立つ「知的家事」を考案。著書に『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)。