学校には担任以外にも頼れる存在が

虻川さん:
コロナ禍で先生方がお忙しくて、いろいろ相談されると困ると話しているとも聞きました。「お時間取ってください」と言うことすらご迷惑になるんじゃないかと…。

 

長谷川さん:
大丈夫。それに、相談相手は担任の先生だけではありません。特に最初は、子どもは養護教諭にお世話になるはず。いわゆる“保健室の先生“ですね。養護教諭は就学時健診や身体測定の担当者でもあり、子どもたちの心身について把握している立場なのです。

 

最低でも月に一度は、必ず学校に「スクールカウンセラー」と呼ばれる心理士の先生も来ています。相談内容によっては、保護者の目が届かない授業中の様子を見学したうえでアドバイスをくれることも。「スクールソーシャルワーカー」という社会福祉の専門家につながったり、専門機関の方たちへ子育ての環境について相談することもできたりするんです。

 

虻川さん:
小規模な保育園から大人数の集団に入る不安もあるなか、そんなに小学校が子どもたちを気にしてくれているという事実がわかって安心してきました。

 

長谷川さん:
学童に通うなら、学童の先生に相談したり、子どもの様子を聞いたりしてもいいですね。学童にも連絡帳がありますし、送迎時もコミュニケーションの機会があります。

 

区や市などの自治体にも、子どもの発達や教育、不登校、保護者の抱える子育ての悩みなどを相談できる窓口があります。公的な機関を大いに利用して、いろんな人の手を借りながら子育てをしてほしいなと思います。