保護者は子どもの宿題にどう付き合えばいい?
虻川さん:
毎日、保育園が終わってから寝るまでが怒濤のように過ぎていきます。小学校に上がると、これに宿題の時間が加わるんですよね。
長谷川さん:
そうですね。コロナ禍ではありますが、4月に通常通り始業すれば、1学期の宿題は音読がメイン。子どもが課題の文章を声に出して読み、保護者はそれを聞いて「声の大きさ」「正確さ」といった評価の欄に「◎」「○」「△」などを記入します。
評価欄があると、「しっかり練習して完璧な音読ができるようにならないと」と思うかもしれませんが、その必要はありません。宿題の目的は、家庭学習や宿題を通した親子の関わりを習慣づけること。保護者の役割は“見守り役”です。
もし声が小さいならば「もう一回、大きな声で読んで~。ママ、聞こえなかった」、読み間違ったならば「もう一回読んでごらん」と穏やかにやり直しをさせれば大丈夫。
それでも明らかにいまひとつの出来映えだったら、「いまの読み方だと△なんだよね。ここを直してくれたら◎にできるんだけど」と話し、その部分が直ったら「◎」をつけてかまいません。がんばってチャレンジし、改善したことを評価してあげてください。
虻川さん:
宿題にはどのぐらいの時間をかけるものなんですか?
長谷川さん:
個人差もありますが、1年生ならば1回10分程度でしょう。学習机よりもリビングでの学習をおすすめします。
宿題に付き合う保護者は、子どもの意欲をなくさないことを心がけて。一緒にリビングのテーブルについて、本や雑誌、新聞を読んだり、何かの勉強をしたり、時間をともにして、たまに「進んでるね~」と声がけしてあげられるとベスト。スマホや携帯、テレビは子どもが気になるので避けましょう。