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vol.44 冷凍食品の手抜き論争

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.44は「冷凍食品の手抜き論争」についてです。

 

夕食に冷凍食品を出した女性が夫から「冷凍食品は手抜き」と言われたという投稿をきっかけにSNS上で「冷凍食品は手抜きかどうか」という論争が起こりました。今年は特にコロナ禍で食事作りの機会が増え、手軽に調理できる冷凍食品を使う機会が増えた人も多いはず。「冷凍食品=手抜き」という論争についてCHANTOモニターのみなさんの意見を聞きました。

「夫が"簡単に済ませたな"」「義母から注意…」冷凍食品を批判するのは…


まず気になるのは「冷凍食品=手抜き」についてママたちがどう考えるのかということ。「ご自身は冷凍食品を使用することを”手抜き”だと感じますか? 」と聞きました。

 

「あまり感じない」42%「全く感じない」23%と、65%の人は手抜きだと感じていないと回答。「感じる」と回答したのは全体の30%でした。

 

日々の食事作りを主に行なっているママの過半数は「冷凍食品=手抜き」という考えではないようです。では、そう考えているのは誰なのでしょうか?

 

「ご家族から冷凍食品を出したことで批判されたことはありますか?」と聞いたところ、「ある」と回答したのは14%のママたち。 「夫から”簡単にすませたなぁ”と言われた」「夫から義母に伝わり、義母から注意された」「メインのおかずを冷凍にしたら”今日何もつくってないやん”と子どもから指摘が…」などのエピソードが集まっていました。

 

日々の食事作りを担当していない人が冷凍食品についてよくないイメージを持っていることが窺えます。 これまで日本では専業主婦が当たり前で、食事に手を掛けることが愛情とされてきました。その考えは未だ根強く、手作りの食事と比べて冷凍食品は手抜きであると考える人が多いと考えられます。

冷凍食品は「食材の一部」としても認識を?

では冷凍食品にマイナスイメージがあるとすれば、どうしたら払拭できるのでしょうか?

 

モニターのみなさんからは「栄養のバランスが取れた商品」「添加物が少ない商品」を求める声が多く集まっていました。昔の冷凍食品のイメージからなんとなく不健康なものだと感じている人も多いのでしょう。この「不健康」というイメージが「手抜き」というイメージの一因となっているのかもしれません。

 

関連して「冷凍食品を使ったアレンジメニューの浸透」という意見も見られ、たりない栄養をひと手間で補えるアレンジを知りたい人も多いようです。「冷凍食品は食材の一部として認識されれば買うのに後ろめたさがなくなる」という意見もありました。

 

仕事や家事と忙しい女性にとって、手軽に調理できる冷凍食品は何よりも心強い味方です。最近では鮮度や材料にこだわっている商品や有名店の味を再現した商品も増えています。便利なものを使って時間の節約をすることは「手抜き」なのではなく、「ゆとり作り」であると前向きに捉えられるようになるといいですね。

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取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里
©️CHANTO調べ 調査期間:2020年10月23日〜11月2日 調査対象:CHANTOモニター79人

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