子どもの人数は親の思うようにはいくものではありません。ひとりしかできない場合もあるし、2人でいいと思っていたら、3人目もできちゃってというケースもあります。もちろん、欲しいのにできなくて苦しんでいる人もいます。ただ、ひとりっ子の場合、2人、3人と子どものいる他のママたちと話が合わなかったり、意味なく傷つくことがあるようです。
結婚4年目で妊娠。義母の“忘れられない”ひと言
結婚しなければ「どうして結婚しないの」と言われ、結婚すれば「子どもは?」と聞かれ、ひとり産めば「2人目は?」と話しかけられる。世間というのは、そんなものかもしれません。聞き流せればいいのですが、そうはいかないこともあります。
「本当は子だくさんのママになる予定だったんですけどね、結局、ひとりしかできませんでした」
チエさん(42歳)はそう言います。29歳の時、3歳年上の職場の先輩と結婚、すぐに子どもができると思った彼女は、いったん退職しました。子どもが少し大きくなったら再就職するつもりだったそう。ところが、なかなかできませんでした。
「結婚したのに子どもがいない時期も、義父母や元同僚などから、『仕事を辞めたんだから、早く子ども産めばいいのに』と簡単に言われ、そのたびに傷ついていました。夫は気にするなと言いましたが、私にどこか悪いところがあるのではないかと病院にも通いました。夫も私もどこも悪くない、でも、できなかったんです」
不妊治療はなかなか決断ができませんでした。そんなとき、ようやく妊娠がわかったのです。結婚して4年目でした。
「夫も大喜びでした。義母は『産んだらすぐ2人目に取りかからないと!』と、プレッシャーをかけてきたので、夫はもう実家に行くのはやめようと言う始末。夫だけは味方になってくれたので、安心して出産に臨めたのだと思います」