「献立」と「食べる順」で糖質過剰を抑制
さらに「献立」の考え方を変えることで、根本的な糖質過剰の改善につなげたいと姫野先生はいいます。
「食事の中心をごはんやパン、麺類などの炭水化物ではなく、肉・魚といったこれまで『メインのおかず』と考えていたものを中心にします。ご飯やパンはメインのおかずに添えるもの、という意識に切り替えましょう」
そして、サラダや煮物など、食物繊維を多く含む食品から食べはじめ、次に肉・魚といったタンパク質、ご飯やパンは最後に食べましょう。それだけで血糖値が急上昇・急降下する「血糖値スパイク」を防ぎ、血糖値を安定させ、心を安定させることにもつながります。
お酒を飲むなら亜鉛を忘れずに!
ときどき「ご飯は食べない」といいつつ、お酒を飲んでいる人がいますが、アルコールは糖質が多く糖質過剰に陥りやすいので要注意です。お酒のなかでも醸造酒である日本酒、ビール、さらに甘口のワインなどは糖質が多く、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒のほうがおすすめ。
お酒の分解にはビタミンB群に加えて亜鉛が大量に消費されるので、ビタミンB群と亜鉛をしっかり摂取しましょう。
亜鉛は美髪・美肌にも!
亜鉛をしっかり摂取すると、美髪・美肌も期待できます。亜鉛は200種類以上の酵素活性の中心として働く栄養素です。乾燥肌、サメ肌、ニキビ、傷の治りが遅いなどの肌の状態を改善したり、30歳を過ぎると増える女性の抜け毛や薄毛を防ぐ効果もあります。
PROFILE 姫野友美さん
文/長根典子 イラスト/おおたきょうこ