「年収」や「家計」の話をうまくかわすためのひと言は?
プライベートな話をしているとき、年収や子どもの成績など、あまり踏みこまれたくない話題を避けたいときは、「家族を口実にする」のが、有効な方法だといいます。
「たとえば、年収の話や家計については、『夫に任せているので』などと言うことで、角が立たないはずです。『そんなはずないよね?』と思う相手もいるかもしれませんが、こう伝えることで、“これ以上は踏みこまれたくないんだな”と、察してくれる人もいます。さらに説得力を持たせたいなら、『自分は数字が弱いから、夫に任せている』など言葉を加えればいいんです。実際は数字関係が得意だとしても、そのあたりは臨機応変に」
「お子さん頭いいわね〜」どう切り返すのが正解?
夫や家族を口実に使うのは、とても有効という話でしたが、たとえば子どもの成績の話など、夫を出せない場合はどうしたらいいでしょう。
「自分や子どもに関することで、夫を口実に使えない場合は、努力していることを認めてしまっていいと思います。たとえば、『お子さんの成績ダントツですね〜』など、やっかみ半分で言われた場合は、『ああ見えて、本人も努力しているんですよー』とあえて言ってしまってOK。さらには『子どもも頑張っているけど、私も夜遅くまで勉強に付き合ったりして、結構頑張っているのよねー』と、明るく自分の努力も伝えていいと思います」
謙遜は美徳とされています。でも、皆が「こういうふうに周りからほめられたら、普通は謙遜するだろう」と考える場面で、あっけらかんと努力していることを認めると、相手も拍子抜けするもの。むしろ、さっぱりとしていて嫌味がありません。「成績がいいのは、そりゃあ頑張っているからだよね」と案外、好意的に納得してもらえるといいます。
「『〇〇塾の雰囲気がいいから子どもが楽しんで通っているの。それがやる気に伝わったのかも?』というふうに具体的に伝えてみるのも、他のママ友にもヒントやアドバイスになる場合もあります。でも、ヒントやアドバイスも意外と難しく、上から目線で話していると受け止められることもあるかもしれません。とはいえ、あまりに自分の頑張りアピールをしすぎるのも反感を買ってしまうもの。バランスは難しいですが、謙遜して周りに感謝するのと自分の努力を伝えるのは、7:3くらいの割合がベストだと思います」
ママ友との関係は子どもも関係するプライベートなものです。だからこそ、メリハリをつけたお付き合いをしたいですね。ほんの少し言い方を変えるだけで、相手に与える印象は大きく変わります。上手に言葉を使い、ママ友とも友好な関係を築いていきましょう。
PROFILE 福山真由美さん
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文/齋田多恵