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vol.41 ペットボトルごみの削減

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.41は「ペットボトルごみの削減」についてです。

 

プラスチックごみ削減のために、20年7月から開始されたレジ袋有料化。その流れに続き、ペットボトルごみ削減の動きが活発になっています。マイボトルの使用を推奨するため、いくつかの自治体や無印良品やイケアなどの人気小売チェーンなどでマイボトル用の無料給水スポットを設置する取り組みが行われています。

 

世界中で、地球の資源を大切に使うサステナブル(持続可能)な

社会

に注目が集まる中、ペットボトルごみを減らすために私たちができることは何なのか。CHANTOモニターのみなさんと考えました。

ママたちのマイボトルの利用率は約7割、しかし使いづらさも…


外出する際のペットボトルとマイボトル(水筒)の利用割合を聞いたところ、「マイボトル」41%「どちらかと言えばマイボトル」27%と、マイボトル派が7割近くにのぼりました。子育て中のママとしては、マイボトルを家から持ち歩く方が、子どもが喉が乾いたときもすぐに飲ませられて便利であり、節約にもなるという観点からかもしれません。

 

次に「マイボトルを持ち歩き、無料給水スポットを利用したいと思いますか?」と聞きました。

 

結果は、「利用したい」48%、「どちらかというと利用したい」21%。マイボトルの利用率の高さも関係してか、肯定的な意見が合わせて69%と高い割合になっています。その理由については「外出途中で飲み物を補充できたら助かるから」「ペットボトルはゴミがかさばるから」という理由が見られました。

 

「あまり利用したくない」(

23

%)「利用したくない」(

9

%)と回答した人は、給水機やマイボトルの「衛生面」を利用したくない理由として上げていました。

 

マイボトルの洗浄・消毒ができる場所も必須

それでは、ペットボトル削減のために有効だと考える手段について聞きました。

 

「ペットボトル自体の価格を上げる」などの意見も見られましたが、それよりは「マイボトルの機能の改良」を望む声が一番多

くなっています。「軽さ」「洗いやすさ」「折りたたみ式」などの意見が多く見られました。買ったはいいものの使いづらかったり持ち歩き難かったりで眠らせたままになっているマイボトルがあるという声もあったため、そうした使いづらさが改善されればマイボトルを使用する人もより増えそうです。

 

また、「マイボトルを浸透させるために、飲料を補充できる場所の増加」という意見、「ボトルの洗浄や消毒ができる場所・機械の設置」という意見も。外出先ではボトルは洗いづらく、コロナ禍ということもあって給水機の衛生やボトルの清潔さは重要な観点です。そうした問題を解消することがマイボトルがより広く普及するために必要といえるでしょう。

 

約7割のママがマイボトルを日常的に利用していますが、多くの人が「重さ」や「形状」など使っているマイボトルに不便を感じています。また、無料給水スポットへの期待もある一方、衛生面での不安も感じることもわかりました。そうした課題が解消され、マイボトルの持ち歩きが社会に浸透することがペットボトルごみ削減への第一歩となりそうです。

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取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里
©️CHANTO調べ 調査期間:2020年8月5日〜11日 調査対象:CHANTOモニター82

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