料理とともに毎日の食卓を彩る食器。料理を美味しそうに見せたり、手作りのモチベーションを上げる効果を期待して、つい可愛い食器を見ると集めてしまうという人も多いのではないでしょうか。
気が付くと食器棚に入りきらず上手く片付けられない…そんな悩みもよく耳にします。そこで今回は食器の持ち方と収納や手放し方についてをまとめたいと思います。
①なぜ持ちすぎない方がいいの?
買い集めた食器を目の前にして、多くの人は「たくさんある方が料理が楽しめそう」「せっかく買ったからもったいない」などと考えがちです。けれども、ギュウギュウに詰め込んだ食器棚は逆に、ムダがいっぱいの、もったいない使い方になってしまっています。
- 奥にある食器の存在に気付かない
- 取り出すのが大変だから奥の食器は全く使っていない
- 詰め込みすぎていてよく使う食器が取り出しにくく、片付けにも時間がかかる
というように、使いこなせていなかったり、家事にかかる労力や時間をムダ使いしていると言えます。
②手持ちの食器の見直し方
見直しは『まず、すべて出す』が理想!
ただし、スペースや時間に制限がある場合は、棚1段ずつ、引き出し1つずつでもOKです。最初に、一番使いやすい高さの棚(引き出し)1段分の食器を全て出してみましょう。一番使いやすい高さの目安は「目から腰の高さ」です。食器棚であれば中段が一番使いやすい高さになります。
出した食器の中から”今絶対に使いたい食器”を選ぶ
それらをエリア分けも意識しながらしまっていきます。例えば
- 毎日使う食器→空いたスペースの右半分に
- 数日おきに使う食器→空いたスペースの左半分に
その下の段に入っている食器を全て出し、同じことを繰り返す
毎日使うものが入っていたら、先ほどの上の段にしまいましょう。同じタイミングで使うものは同じ場所にまとめるのがコツです。
その他の棚も同じ作業を繰り返す
いろいろな種類の食器があると思いますが、おすすめの収納位置は以下の通りです。
- 上段・・・来客用コップや食器、年に数回以内の使用頻度のもの、予備で持っていたい食器など
- 中段・・・毎日使う茶碗、汁椀、コップ、平皿、小鉢など
- 下段・・・大皿、どんぶり、大鉢など
何よりも大切なのはギュウギュウに入れず、ゆとりをもってしまうということ。今使っている食器や、とても気に入っている食器から優先してしまっていくことで、おのずと見直すべき食器が残ります。
③食器の手放し方
使用済みの食器は譲ることもリサイクルショップも難しい場合が多いですが、ただのゴミとして処分するのももったいないですよね。
寄付ができるサービスや自治体が回収を行っていないかを確認して積極的に利用してみましょう。ゴミとして捨てるより罪悪感がなく、気持ちよく手放すことができます。
④食器を手放す時に検証してほしいこと
手放す食器には、今の自分には合わない理由が隠れています。- デザインの好みが変わった
- 他の食器と合わせにくい
- 盛り付けが難しい
- 重くて使い勝手が悪い
など必ず何かしらの理由があるので、このポイントを覚えておきましょう。次に食器を買う時にこの理由を避けることで、使わない食器を減らしていくことができます。
⑤食器の買い方も意識しよう
ショップに並ぶ食器は、1つだけを見ているとどれも素敵に思えて、つい欲しくなってしまいますよね。いざ購入して家に持ち帰ると、結果的に上手く使いこなせない…ということ、ありませんか?
これを防ぐためには、
- 家にある手持ちの食器と合わせやすいか?
- 使う用途が多様にあるか?
- 手になじむか、洗いやすそうか?
などについて、購入前にしっかりと考えることが必要です。少しでも意識して買うことができれば、“タンスの肥やし”になるような食器が減るので、結果的に食器棚が管理しやすくなり、家事もスムーズになります。
使いやすい食器収納のコツまとめ
今回お伝えした食器収納のコツは以下のとおりです。
①食器の全量が簡単に把握できるくらいの適量にしよう
②見直しは、お気に入りと使いやすさを優先しよう
③簡単に捨てない工夫も必要
④自分に合わない基準を知る
⑤使いまわし抜群で合わせやすい食器を意識する
毎日使うものだからこそ、お気に入り食器だけに整え、使いやすさを重視しましょう。料理好きの人にはより楽しい料理時間に、料理が苦手な人もモチベーションアップが期待できます。
食器収納は使いやすいキッチン収納の重要なポイントのひとつ。2021年こそ理想のキッチンを手に入れるために、今から少しずつ見直しを進めてみてください。
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文/瀧本真奈美