正しいこと、選ぶべき道。子どもが考える物語
人間と妖精の共存を願うムゲン、人間を許すことができないフーシー。価値観の違うものが共存すること、譲り合いながら生きることは難しいのかを、シャオヘイの視点を通して描かれる本作。シャオヘイは二人との出会いから、さまざまなことを学び、そして自分の未来を選びとっていきます。
うれしさは全身で表現。ごはんを口いっぱいに頬張りかわいいもぐもぐ顔を見せたかと思えば、不満があればふくれっ面になる。純粋無垢な6歳の妖精シャオヘイが、大人の事情に巻き込まれながら、正しいと思うことを考え、自分が進むべき道を選ぶ姿を通して、子どもが考えるきっかけになればと期待したい作品です。
文/タナカシノブ