食欲のスイッチを抑える4つの秘訣
では、血糖値をコントロールするためにどうしたらいいか、岸村さんに具体的な方法を紹介してもらいます。
秘訣1:お腹が空いたらまず水を飲み、本当に空腹か確かめる
お腹が空くと、何かを食べようと思うものです。でも、実は食欲には「本物の食欲」と「にせものの食欲」の2種類があるのです。
「本物の食欲とは、生きるために必要な栄養やエネルギーが足りず、身体が不足分を補給しようと、食べることを欲しているときのものです。それに対し、にせものの食欲は、身体には栄養もエネルギーも足りていて食べる必要がないのに、脳が物足りなく思っているときのものです。このにせものの食欲にだまされると、カロリーオーバーになってしまいます」
とくに、これまで食べ過ぎていた糖質や脂質を減らし始めると、この状態になりやすいのです。
「お腹が空いたと感じたら、水を一杯飲んでみましょう。それで落ち着いたら“にせものの食欲”です。本当に空腹のときは、水では収まりません。食欲が本物かどうかの見極めはとても大事です」
秘訣2:1回の食べる量を減らして、食べる回数を増やす
お腹が空きすぎた状態で食事をすると、余計に食べてしまいがち。食事は1回あたりの量を減らして、その代わりに回数を増やしましょう。
「食事の回数を減らすと、次に食べたときに血糖値が上がりやすくなり、脂肪をため込みやすくなってしまいます。それに、ダイエット中に必要な栄養もとれず、やつれてしまうことに。お腹を減らさないように、ちょこちょこ食べたほうが、栄養も不足せず、痩せる効果があります」