被害届受理まで〜どんなことをするの?
まずは、カメラで四方から写真を撮影されます。これは、あとで防犯カメラをチェックする際の服装等の参考に。 そして、実況見分へ。 被害にあった場所へ警察の方と同行。だいたいの場所と時間、どちらから相手がやってきて、自分はどうしていて、どのような被害を受けたのかを、口頭で説明します。 つづいて、防犯カメラのチェック。 警察官の方が実況見分をもとに駅の防犯カメラ複数台をチェックし、事実確認をおこないます。そのあいだ、駅員さんに一室、部屋をかしていただき、私は待機していました。 まもなく、被害の瞬間のカメラ映像が特定でき、私も画像を確認。ぶじ、被害届受理となりました。 それから、被害者本人が事件場所を指さししているところをさまざまな角度から撮影されます。さらに、被害にあった身体の箇所の指さし——私の場合は、ふくらはぎを蹴られたので、足でした——写真を撮って、交番へ帰ります。 交番では、警察の方が作成した被害届の内容や文言に誤りがないかを確認し、住所氏名等を記入し、捺印(印鑑のない場合は、指印となります)。 最後に、「けがはしていないので、病院へは行かない」ことを確認されます。病院で診断書をもらうなどしたら、暴行事件ではなく、傷害事件となり、扱いが変わってくるからです。 はじめに交番へ行ってから、すべての手続きが終わるまで、トータルで一時間半ほど。警察の方が迅速に処理してくださった事もあり、思ったより、長くかかりませんでした。
あのとき、どうするのがベストだった?反省
さて、被害届は出せましたが、実際、事件に巻き込まれたとき、どのように対応するのがベストだったのでしょうか? 「犯人逃走後」というのが、加害者特定を困難にします。そうはいっても、その場で加害者を取り押さえるなど、至難の業。家族の事を思うと、無理はできません。私の場合、大声を出したのは正解だったと言われました。まわりの人や警備員さんが、運よく加害者を取り押さえてくれる事もあるからです。
では、そのほかに加害者を逃がさないために、できることとは? 警察の方によると、「携帯電話で110番通報をしながら、加害者を逆上させないように気づかれないよう後を追う」。これがもっとも、犯人確保につながり、同時に、被害者の安全も守られるので、捜査がしやすいようです。ただ、一番大事なのは我が身の安全。危険を感じたら、すぐにその場を立ち去るようにしましょう。 被害届は出せて、幾分すっきりしましたが、このストレス社会。いつまたおなじようなことが起こるかもしれず、悶々とした気持ちが残ります。警察の方々が、懇切丁寧に対応してくださったことだけが、唯一の救いでした。