女の子は男の子よりもスポーツを始めるきっかけが少なく、続ける割合も低い。15歳以降でスポーツをやめる女の子は、男の子の約2倍以上。東京は、女の子が15歳までにスポーツを止める割合が世界の中で最も高い都市のひとつ。

 

そんな不平等である現状を変えるために、NIKEが立ち上げた「プレー・アカデミーwith大坂なおみ」とは?

 

「未来はどうなるか誰にもわからないから、このプログラムを通して女の子たちが楽しく、新しいスキルを学べたらいいな。スポーツを通じて、自分は決まった型にはまらなくもいい、自分の道を切り開くことができると感じて欲しい。プレー・アカデミーで女の子たち、そして世界に、みんながどれだけのパワーを持っているのか知ってもらうのが楽しみ。」

(大坂なおみ公式インスタグラム投稿より)

 

女の子のエンパワーメントを目的とした新たな試みについて、「

多くのスポーツが女の子のためにデザインされていない。NIKEが考える「女の子がスポーツをやめる理由」

」に続き、ナイキの広報担当者に伺いました。

スポーツをする女の子を応援するプレー・アカデミーとは?

──大坂なおみ選手のSNSの発信でも注目を集めた「プレー・アカデミー」とはどんなものなのでしょう?

 

ナイキ広報担当者

「プレー・アカデミーwith大坂なおみ」(以下「プレー・アカデミー」)は大坂なおみ選手、ナイキ、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団のパートナーシップによって設立された、スポーツを通じて女の子の人生を遊びや変革することを目指すプログラムです。

 

東京は、15歳までにスポーツを辞める女の子の割合が世界の他の都市に比べても高く、男子の2倍以上にも上ります。(プレー・アカデミー調査)

 

女の子がスポーツを通じてポジティブな体験を得られるように、コミュニティ団体への助成金や能力開発トレーニングの提供、女の子の参加を促すコーチングのトレーニングを受けたコーチの輩出、および若い女性にロールモデルになってもらうことにフォーカスしていきます。

世界中の女の子が憧れるロールモデルに

──女の子が男の子と同じくらいスポーツに参加できるよう、環境面からサポートを行っていくということですね。優れた女性アスリートは多数いますが、テニスの大坂なおみ選手とタッグを組まれた理由は?

 

ナイキ広報担当者

大坂なおみ選手は、次世代を担う女の子たちにインスピレーションを与え、スポーツをする際に彼女たちが直面する障壁を打ち砕くことに情熱を持っているアスリートです。

 

大坂選手の想いは、「世界中の女の子に活発になってもらいたい」というナイキのコミットメントと一致しています。大坂なおみ選手であれば、生まれ故郷である日本をはじめとした世界中の女の子の強力なロールモデルになりうるはずだ、と私たちは考えています。