「聞く・読む」両方が子どもの英語を伸ばす

英語育児中に子どもが描いた絵は、今も大事に保管している

——英語を学び始めたのは英語育児がきっかけだったとのことでしたが、お子さんにはどのように英語を教えていたんですか?

 

あきさん:

CDがついている幼児英語の教材を中古ショップで買ってきて、その教材を使って勉強していました。あとは、絵本もビデオも身の回りのものはすべて英語にして、英語に興味を持つしかない環境を作っていました(笑)。

 

英語を上達させるためには、子どもも大人と同じで音声学習と文字学習を並行して行うことが大切だと思います。例えば、英語の絵本とCDがセットになっている教材なら、CDを流しているときは必ず一緒に絵本も開いて、文字を指でなぞってあげるんです。「聞く+読む」ことを習慣化することで、英語力は格段にアップします。

 

——最近では幼児リトミックが流行っていますが、「聞く」だけの勉強法はダメなんですか?

 

あきさん:

リトミックにはリトミックの良さがありますが、英語学習の面だけでいうと、個人的にはおすすめしません。

 

英会話塾の講師をしていた経験から言うと、音声だけで学んだ子どもは、そのときは流暢に発音できるようになるのですが、勉強をやめるとすぐに忘れてしまうことが多いんです。

 

でも、文字学習を一緒にやった子どもは勉強をやめてからしばらく経っても覚えていることが多いので、やはり文字学習を行うことで身になるのではないかなと思います。

 

——両方バランスよく勉強することで、英語力の土台が作られるんですね。あきさんはいつ頃まで英語育児をしていたんですか?

 

あきさん:

子どもたちが中学生になる頃には一緒にやりたがらなくなったので、その後は無理にやらせることはなくなりました。

 

でも、2人とも発音はすごくいいし、早いうちに英検2級まで取得していたせいか英語の授業も苦労なくついていけているようなので、基礎は身についているんだなと感じています。

 

何より、英語育児を通して子どもと向き合う時間を作れたことが、自分自身一番よかったと思っています。保育園に預けていると、なかなか子どもの成長を隣で見守ることができませんが、英語の上達から子どもたちの成長を感じられたのもいい思い出になっています。