キャリアアップや再就職、子どもに勉強を教えるためなど、さまざまな理由から学びの機会を得たいと思う女性は増えています。今回お話を伺ったあきさんは、育児中に英語の学び直しをはじめた一人。

 

仕事と育児をしながら地道に英語学習を続け、見事TOEIC990点(満点)を取得。それを武器に一般事務職から通訳者へのキャリアアップを叶えた彼女に、英語との出会いから現在に至るまでのお話を伺いました。

転機は、育児疲れ解消のための「英語育児サークル」

——学生時代は英語が苦手だったとのことですが、なぜ英語学習をはじめようと思ったんですか?

 

あきさん:

もともとは英語を勉強しようなんて思ってもいなかったんです。

 

実は長女の出産後、はじめての育児でノイローゼ気味になってしまって。四六時中子どもと2人でいることがつらくなってしまったんですね。そんなとき、自治体が「サークル立ち上げ」をサポートする講習をしていることを知りました。

 

育児疲れの気分転換に、と軽い気持ちで講習に参加したのですが、そこで知り合ったママが、「子どもに英語教育をしたい!」と提案してくれて。なんとなく一緒に英語育児のサークルを立ち上げることになりました。

 

——英語に関わるきっかけが、自発的なものではなかったとは意外です。

 

あきさん:

そうなんです、そのときは育児の息抜きになれば内容は何でもよくて…。でも、英語が話せたらかっこいいなという憧れは以前からあったので、英語教育と聞いて私もやりたいなと思いました。

 

——ご自身が英語を勉強するようになったのはどうしてなんですか?

 

あきさん:

そのサークルで集まったママたちが、たまたま学習意欲の高い人たちで、「やるからには子どもをバイリンガルに育てたい!」という熱意がすごかったんです。

 

本気で子どもに英語を教えるにはどうしたらいいのか考えた結果、まずは自分が英語を真剣に学ばなくてはという結論に至りました。

 

——サークルメンバーとの出会いが、英語を真剣に学ぶきっかけになったんですね。どのくらいの間活動していたんですか?

 

あきさん:

2年ほどかなり熱心に活動していました。仕事復帰したのをきっかけに辞めてしまったのですが、サークル活動中は子どもを預かってもらえるし、ママ友たちと過ごす時間がワンオペ育児の息抜きになっていたと思います。

 

また、辞めてからも英語教育をしたい気持ちは残っていたので、その後も細々と勉強は続けていました。