イタリアでの思い出を語ってくれた山口さん

 

—— 舞台となるイタリアにはどのようなイメージを持っていますか?

 

山口さん 

20年ほど前に「イタリア語講座」に出演していたときに、イタリアに連れて行ってもらいました。イタリア人の印象は、陽気で気さくで情熱的。気軽に肩を組んでくる方たちもたくさんいました。ジーナはイタリアが大好きだから、トーマスにも大好きになってほしくて、イタリアについていろいろと教えるキャラクターです。なので、映画を観た方にも、ぜひイタリアを好きになってもらえたらなって思っています。

 

—— 美人で素敵な女の子機関車ですよね。

 

山口さん 

とても素直な子だなと思いました。トーマスに嫌なことを言われたら、「ふん!」って怒るけれど、危ないことをしたトーマスを「やれやれ」って感じで見守っていたり、トーマスのために一生懸命探しに行ったりするところは、本当に素敵な女の子だと思いました。

 

—— ジーナのように情熱的に愛しているものはありますか?

 

山口さん 

やっぱり3人の子どもですね。毎日、元気でいてくれたら幸せだなって思っています。毎日戦争のように忙しいけれど、日々クリアしていくという感覚で子育てをしています。まさか自分が3人の母親になるとは思っていませんでした。ベビーカーがあるのに抱っこ紐で赤ちゃんを抱えて、左右には小さな子どもと手を繋いでいるというママを街中で見かけると「大変そうだな」って思うけれど、いざ、自分が出かけるときにはその姿になっている(笑)。

 

—— ちょっとしたお出かけでも大変ですよね。

 

山口さん 

自転車で買い物に行くときは本当に大変です。自転車に乗るのがあまり得意ではないので「自転車のときは、危ないから話しかけないでね」って言っています。話しかけられると、つい子どものほうを向いてしまうので。自転車に乗るときは、真剣な表情なので子どもも話しかけてこないですけれど。

 

—— 映画のタイトルの”ディスカバリー”にちなんで、3人の子育てをする山口さんが最近発見したことを教えて下さい。

 

山口さん 

2歳の子が、スマホを上手に使いこなせる姿を見たときには驚きました。長女のときは、スマホはまだなかったので、「最近の子は違うな」って思いました。3人目でも新しい発見は、結構あるのでとても楽しいです。

 

子育ては発見の毎日だそう

 

—— 本編ではトーマスが迷子になるシーンがありますが、お子様の迷子エピソードはありますか?

 

山口さん 

私も小さい頃、母の後ろをいつもくっついて歩いていたのですが、家の子どもたちも割と、くっついてまわっていますね。なので、あまり迷子の経験はないのですが、1度だけありますね。「おもちゃを買ってほしい」とねだられて「ダメ」と言ったら、拗ねちゃって、デパートの中でいなくなっちゃったんです。アナウンスを頼もうか迷ったけれど、「息子だったらどうするだろう」って行動を分析してすぐに見つけました。

 

—— 分析力で切り抜けたのですね。結局おもちゃは?

 

山口さん 

買いませんでした。そこで買ってしまったら、迷子になったら買ってもらえるって味をしめちゃうと思ったので。そこは心を鬼にして「買わない」って言いました。今、話していたら、私が見つけたときに、何事もなかったような顔をする息子を思い出しました。ハラハラしたけれど、すごく懐かしいです(笑)。