—— 今回もトーマスは仲間と一緒にピンチを切り抜けます。ピンチを切り抜けるコツってありますか?
山口さん
こう見えて、私「何事も乗り越えられない壁はない」と思っているほうなんです。このピンチは学び、乗り越えたらきっと何か得るものがあると思って、頑張ることが多いんです。自分を信じて「私ならできる!」って自分に言い聞かせること。それがコツかもしれません。強く思うことで乗り越えられることは多いと感じています。
—— 子育てで出くわしたピンチはありますか?
山口さん
毎日ありますね。子どもより先にインフルエンザになったときには、「うつしちゃいけない」って焦りました。送り迎えをママ友にお願いしたり、母にお手伝いをしてもらったりしながら、子どもにうつさないように気合いで頑張りました。
—— ママ友との連携は、トーマスと仲間たちのチームワークのようでいいですね。
山口さん
幼稚園や小学校のお友達のママと連携ができています。習い事の送迎とかも交代でやっています。夫も私も朝早く仕事に行かなければいけないときには、「今日、ちょっとお願い!」って気軽に頼めるママ友がいます。その代わり、私がお迎えに行ったりして。持ちつ持たれつで楽しくやっています。たまに「ありがとう」の気持ちを込めて、ちょっとしたものをお礼に持って行ったりもしますよ、お互いに。
—— みなさん、働くママなのですか?
山口さん
そうなんです。仕事もバラバラなのですが、いいチームワークで連携しています。
—— 旦那(爆笑問題の田中裕二さん)さんとの連携はいかがですか?
山口さん
お互いに空気を読んでやっています(笑)。役割分担を決めてしまうと、できなかったときや、今日はちょっとやりたくないなというときに、変な空気になってしまうので、できることをやるという感じです。食事は私が全部作りますけれどね。
—— 食事は山口さん、では田中さんが得意なことは?
山口さん
食器を洗ってくれます。私が眠そうにしていると、洗濯物を干してくれたりもします。お互いにできることをやっていると、うまくいきますよ。
—— その連携は最初からできていたのですか?
山口さん
全然です。結婚した頃は、何もしなかったというか、家事は一切できなかったんです。
—— どうやって空気を読んでできるようになったのでしょうか?
山口さん
3人目の子がお腹にいる頃に体調が悪い時期があって。「体調が悪いから無理」って伝えたことがきっかけでした。でも、得手不得手があるので、得意なものだけやってもらっています。一番最初はゴミ捨てでした。料理は今でも苦手だからやらないし、掃除もほとんどしないのですが、お風呂掃除はやってくれます。力仕事なのでありがたいです。
—— 今は空気を読んでお風呂掃除をやってくれるのですね。
山口さん
空気を読むように、私が作戦を練っています。お風呂を洗いたい日には、夫には最後にお風呂に入ってもらう。そのときに「お湯を抜いておいて」とお願いすれば、「わかった!」ってなってそのままお掃除してくれるんです(笑)
—— 今まで家事をしてなかった人だと、最初は「俺が洗うのか……」という空気になることはありませんでしたか?
山口さん
とにかく「ありがとう」を言いました。感謝の言葉は大事だと思っています。分担を考えたら「やってくれて当たり前」と思ってしまう部分があったとしても、まずは「ありがとう」って言います。たとえ心の中で「それくらいやるの当たり前だよ!」って思っても(笑)。夫も「思ってないけど、言ってるな」ってわかっていると思います。でも、とりあえずそれでお互い笑顔になるし、感謝もするので、うまくいくんですよね。