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vol.35 新型コロナウイルス第二波・第三波への備え

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.35は「新型コロナウイルス第二波・第三波への備え」についてです。

新型コロナウイルスの感染が拡大するに伴いさまざまな政策が行われました。国民へのマスクの配布をはじめ、中小企業などを対象にした持続化給付金や一律ひとりあたり10万円の特別定額給付金、さらには6月に採決された第二次補正予算では、家賃支援給付金の創設やワクチンや治療薬の開発への資金補助なども盛り込まれました。

 

第二波の始まりも懸念されるこのタイミングで、第一波の施策について振り返ると共に次の感染の波に対してどういった

施策が必要か、CHANTOモニターのみなさんと考えました。

休園や休校にまつわるストレス…学習の遅れ…募る子ども達への心配


まず第一波において「給付金やマスクの配布など、政府の施策は十分だったと思いますか?」について聞くと、「十分ではなかった」59%「どちらでもない」25%「十分だった」16%という結果

となりました。

 

では、子育て世代がコロナの影響で最も困ったことはなんだったのか?「コロナ禍で最も困ったこと」について聞いたところ、「子どもの休園・休校」「子どもの遊ぶ場所や外出への悩み」など子どもにまつわることが上位を占めています。

 

もちろん私たち自身の仕事や生活スタイルの変化への不安もあったと思います。しかし、それ以上に休園や休校で子どもが家にいることで親の負担が増加したこと、加えて「外出できないため、子どものストレスがたまっていた」「子どもたちのストレス発散ができない」と子どもたちのケアに悩んだ声が数多く集まっていました。

 

心身の成長に大事な時期である子どもたちがを限られた範囲で過ごさなければならず、その影響は大きかったとたくさんの人が感じていました。しかし、どうしても大人の事情が優先され子どもへの対応は後手に周りがちになっており、今後また感染が拡大した際には子どもの心のケアを考慮した迅速な対策が求められます。

 

また、外出自粛にあたり自宅付近の道路で遊ぶ子どもが増え、近隣の住人と騒音などのトラブルになる新しい問題も。第二波の際にもまた遊び場が制限される可能性があるため、感染リスクを下げる遊び方や、どうしても自宅付近で遊ばねばならない際には近隣に迷惑にならないルールを今一度子どもと考える必要がありそうです。

 

 

次に「コロナ禍の第二波・第三波がくる可能性も報道されていますが現金給付以外であなたが最も望む施策はなんですか?また社会のためにどんな施策が必要だと思いますか?」と聞きました。

 

「望む施策」も、「子どもを守る対策」「オンライン授業」「遅れた授業の補填」と子どもにまつわることが上位に。

 

現在も各教育現場でリスクの低い環境を維持するための対策が行われていますが、学校の負担が増えるだけに終わらせず行政側からの支援も不可欠です。また、分散登校や短縮授業などコロナウイルスとの戦いが長期になることを想定した取り組みも必要となるでしょう。

 

「必要な社会のための施策」には「正確な情報を早く知りたい」という声がトップに。さらに「医療体制の充実」も挙がっていましたが、それよりも「医療従事者への支援」「エッセンシャルワーカーへの支援」と、この過酷な状況下で働く人たちに支援を求める声が多数集まりました。なお医療従事者への慰労金については第二次補正予算にも盛り込まれ、申請が始まっています。

 

第一波で最もママ達が困ったことが子どもたちにまつわることで、第二波・第三波においてもその対策を考えて欲しいとの声が多く集まりました。行政側からの有効な施策も待たれますが、子どもたちのケアについては保護者の私たちも様子を注意深く見守る必要があります。よくない変化が見られた際には、気分転換を促す、子どもとじっくり話すなど家庭でできるケアのほか、各相談窓口などを利用するのもいいかもしれません。

 

子どもたちの心理面や学習面での不安の解消、居場所の確保をどうすべきなのか、子どもたちを守る知恵をみんなで出し合い次の波に備えたいものです。 

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取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

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©️CHANTO調べ 調査期間:2020年6月23日〜6月28日 調査対象:CHANTOモニター112人