運動不足によって出るつらい症状

身体を動かさなくなり循環が悪くなると、むくみなどのつらい症状が現れやすくなります。そういった場合に試してみたいツボを、鍼灸美容研究所こきゅう南青山の院長・広瀬志帆さんが紹介します。

 

PROFILE 広瀬志帆さん

はり師・きゆう師。(有)鍼灸美容研究所 こきゅう南青山院長。自身の体調不良がきっかけで、銀行員から鍼灸の世界へ転身。現在は、90%以上が1年以上リピート来院する「こきゅう南青山」の院長を務めている。施術は、首肩こりから美容・体質改善・妊活・アンチエイジング・不眠など心のトラブルまで幅広く対応。年齢を重ねることで変わる、ライフステージに合わせた施術が評価されている。

 

運動不足や長時間デスクワークする人に効く3つのツボ

★風市(ふうし) 長時間デスクワークしているときに

●ツボの位置・押すポイント

まっすぐに立ち、腕を下ろしたときに中指の先端に当たる、太もも外側の中央部分にあるツボです。手を握りこぶしにして、小指側でトントンと軽く叩きます。

 

あまり力は入れず、こぶしの重みで跳ね上がってくるくらいの強さで左右10回ずつ。 押してもあまり痛みを感じないことが多く、リズムカルに軽く叩くくらいがちょうどいいです。

 

●ツボ押しの効果

風市は足の動きの鈍さを解消してくれるツボです。身体を動かそうとしても重く感じたり、反応が悪くなって思うようにならなかったりするときにおすすめです。長時間のデスクワークや、同じ姿勢を取り続けた後に動き始めるときにまずこのツボを押すといいです。

 

風市を刺激すると、準備運動的な役割を果たしてくれるともいわれています。ヨガやピラティスをする前に行うのも循環がよくなるのでおすすめです。腰痛や坐骨神経痛の予防にもなるツボです。

 

★豊隆(ほうりゅう) 足のむくみやだるさを感じたら

●ツボの位置・押すポイント

すねの少し外側で、膝と足首のちょうど中間あたりの高さのところにあるツボです。椅子に座った状態でも足を投げ出した状態でもいいので、両手ですね全体をぎゅっとつかみ、豊隆に親指を当ててください。

 

他の指でふくらはぎを包むようにして、息を吸い、ゆっくりと吐きながら1、2、3とカウントしながらツボを押す。これを左右5回ずつ行います。強さはイタ気持ちいいと思うくらいがベストです。

 

●ツボ押しの効果

豊隆は身体の循環に関わるツボで、足のむくみやだるさに抜群に効くといわれています。