親・子世代の8割以上がジェンダーレス制服に賛成
また、中高生の子どもとその母親を対象にトンボ株式会社が行った意識調査によると、「LGBTの生徒へ配慮として、制服を自由に選択できること(スカートやスラックスを自由に選べるなど)について、どのように思いますか」という質問に対して、「良いと思う」「どちらかといえば良いと思う」との回答がいずれも80%超に上りました。
親世代・子世代ともに、8割以上もの人がジェンダーレス制服に好意的であるという結果が明らかになっています。
現在、ジェンダーレス制服採用校は、私立・公立を問わず全国で増加傾向にあります。
福岡県の私立高では制服モデルチェンジのタイミングで、ジャケットはシングルとダブル、ボトムはスカートとスラックスから、そしてリボンとネクタイ、すべて自由に組み合わせられる仕様に。
千葉県の新設公立中学校では、性差を感じさせないよう、女子用のスラックスを採用。男女問わずどのアイテムを着用してもよいというルールを定めたそうです。
大阪府の公立中学校でも、校内の女子生徒からの「スラックスを履きたい」という要望を受けて制服をモデルチェンジ。男女同柄のボトムを採用して、男子用スラックス、女子用スラックス、スカートの3タイプから自由に選べるように。同校では、導入初年度からスラックスを選ぶ女子生徒が数名いたとのこと。
多くの学校でスラックスが採用されている理由は、普段の動きやすさはもちろんのこと、体のラインが強調されないという点もポイント。他にも、男女兼用のブルゾン風ジャケット、男女同柄の校内着など、性差の出にくいユニセックスなアイテムは、制服の新たな選択肢としてさらにスタンダード化していくかもしれません。