林 恵利香さん(31歳・埼玉県)
夫(33歳)、長男(7歳)、次男(5歳)、長女(3歳)の5人家族。結婚後に調理師免許を取り、カフェでキッチンスタッフとして働く。休日は自宅でもカフェごはんを作って家族で楽しんでいる。
部屋を片づけることが固定費を見直すきっかけに
今年の夏、林さんはダイニングにあった収納家具3つを思いきって手ばなしました。 「中身を全部出してみたら、半分以上が今は使っていないものでびっくり! 家具も収納していたものも、あるのがあたりまえになっていたけれど、手ばなしてみれば支障なし。かえってダイニングが明るく居ごこちのいい空間になったんです」 この体験をきっかけに、物とのつきあい方が変わった林さん。家計でも“かかってあたりまえ”と思っていた費用を見直すことにしました。 「夫婦で相談して、乗る機会が減った車を手ばなすことにしました。駐車場代や保険料などを合わせると、月換算で約4万円うくことに」 さらに、部屋がスッキリ片づいたことで家での時間が楽しくなり、レジャー費も自然とダウン。家計のスリム化が進んでいます。
林さんの収納の"貯まる"ポイント
「家族の人数分」にとらわれず数を絞る
5人家族の林家では、カトラリーやアルバムなどの小さなものでも、人数分そろえると費用やスペースがかさみます。「家族分」というこだわりを捨てて数を絞ることで、スリムで使いやすく。
▶︎人ごとにアルバムを作らず、記念写真は家族まとめて時系列に収納。たりなくなったら同じ無印良品のアルバムを買いたす。 ▶︎カトラリーは4本セットでの販売が多く、「5人だともう1セット必要に…。バラ売りで2〜3本ずつ、がわが家の鉄則です」。 ▶︎「子どもが小さいので、全員が同じサイズの食器を使うのはまだ先のこと」。2〜3枚ずつサイズ違いで購入し、使いまわす。
自分のこだわりを捨てて家族に委ねる
家族のものはあえて自分たちのやり方で管理してもらうことに。「片づけをやらないですむので、そのぶんのエネルギーを温存して仕事にまわせます」
▶︎おもちゃの収納棚がついたままごと用のキッチンは、カラーボックスを使って林さんがDIYしたもの。棚の中は箱にほうりこむだけの簡単な収納なので、3歳の長女でも自分で片づけられる。
▶︎洗い終わった子ども服は、林さんが引き出しの奥に立てて収納。「着るときは子どもたちが手前から自分で取り出します」
▶︎大人から見ると最近遊んでいないな、と思うおもちゃでも勝手に捨てず、「ケースがいっぱいになったらどれかを捨てる」という約束にして、子どもたちに判断させる。
入れ物を処分して「見える収納」にする
大きなパッケージの食品やふとんなどのかさばるものは、入れ物を処分するなどしてストック量が目に見えるようにしている。「あるのを忘れて必要以上に買うこともありません」 ▶︎お菓子を買ったらパッケージから出し、中身だけ引き出しに。「いちいち箱を開けなくていいので、取り出す手間もはぶけます」 ▶︎和室の押し入れには、家族5人分のふとんを収納。「圧縮袋を使えば、限られたスペースにより多くの枚数を収納できます」