「足がむくみやすい」「長く歩くと足が痛くなる」特に女性に多いこのような悩みは、アキレス腱が硬くなっていることが原因かもしれません。 足への負担が蓄積すると、外反母趾などに進行する可能性も。正しい「アキレス腱ストレッチ」で、しっかりとケアしましょう。 理学療法士がアドバイスします。

アキレス腱が硬くなると起こる弊害

 

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ふくらはぎの筋肉である「腓腹筋

(ひふくきん)と「ヒラメ筋」は、「踵骨(しょうこつ)」と繋がっています。 私たちが歩いたり走ったりジャンプしたりするときに、ふくらはぎの筋肉の力を踵に伝える役割を果たしているのが、足首の後ろにある「アキレス腱」なのです。 このアキレス腱が硬くなってしまうと、以下のような症状が起こりやすくなります。

足がむくむ

ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれ、下半身にある血液を心臓に戻すポンプのような働きをしています。 アキレス腱が硬くなってしまうと、ふくらはぎの筋肉の働きが悪くなり、血流が滞ります。それによって足がむくむ現象が起こるのです。

足が疲れやすくなる

効率よく歩いたり走ったりするには、アキレス腱が伸びて、ふくらはぎの筋肉がしっかり働くことが必要です。 アキレス腱が硬くなると足首が十分に曲がらず、足に過剰な負担がかかって疲労しやすくなるのです。 足への負担が蓄積されるとひいては、親指が外に向いてしまう「外反母趾」や、足の裏が痛くなる「足底筋膜炎」などを引き起こしてしまうことがあります。