アルコールは「乳がん」の発症リスクを高める
アルコールと言えば、「肝臓がん」を思い浮かべる方も多いでしょう。アルコールを長年にわたって摂りすぎると、肝臓に大きなダメージが生じ、最終的には肝臓がんを発症するリスクが高くなります。 ですが先述したように、女性は男性よりお酒に弱い傾向があるため、その段階まで進行するほどの量を飲酒している女性は多くありません。むしろ、女性が注意したいのは「乳がん」です。
乳がんは女性が発症するがんの最多を占め、毎年1万3000人近くの方が乳がんで亡くなっているとされています。 肝臓の働きは、アルコールだけでなく、体内の様々な物質を分解すること。そのひとつに、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」があります。 乳がんは、エストロゲンが過剰に分泌することが原因のひとつ。 アルコールによって肝臓の機能が低下した結果、エストロゲンが分解されず体内に留まり続けるようになると乳がんを発症するリスクが高くなるのです。