自分の気持ちが伝わる喜びを知った娘さんは…
「ごめんなさい」と「ありがとう」についての語り合いが娘さんの心にも響いたのか、その後、娘さんに変化があったそうです。その様子を、さざなみさんに特別に描き下ろしていただきました。
娘さんにもさざなみさんにも辛かった「ごめんなさい」にまつわるできごとも、娘さんにとって大事な経験のひとつになっているのがわかります。
さざなみさんが育児で大切にしているのは、個人として互いを尊重する気持ちだそうです。
「子どもに対して私が”ありがとう”や”ごめんなさい"という場面も多いです。長女から怒られるときもあり、正当性があれば私が素直に謝ります。長女も、自分が家族の構成員のひとりであり、意見を述べる権利があると分かっているようです。まだ幼いので要求は支離滅裂なときもありますが、自己主張と同じくらい、他人を気遣う考えが身についていっているようで感心しています」
子どもたちが成長し人間関係を構築していくにあたって、他者にきちんと気持ちを伝えることを学ぶのはとても重要です。自分の言葉が届く大切さがわかれば、他者の言葉の大切さにも気づくことができるはず。まずは「ごめんなさい」「ありがとう」について、子どもがどう理解しているのか、どういう使い方をして欲しいのか、考えてみたいですね。
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さざなみさんTwitter @3MshXcteuuT241U
取材・文/阿部祐子