自分が掲げている基準が「絶対」ではない

──漫画のように「日常生活のハードルを高くしすぎない方が良い」と頭では分かっていても、なかなか上手くできない人も多いように感じます。そうなった場合に前向きな思考になる方法やリカバリー法、気分転換するコツがあれば知りたいです。

 

竹内さん:

私もなかなか出来ないので、ぜひ知りたいところです!(笑)

 

ただ、これは希望も込めてなのですが、自分が掲げている基準が絶対ではないと気付くことが、まずは一番大事なのかなと思っています。

 

自分や他者を責めても、終わってしまったことは取り返せないし、他者は思った通りには動いてくれません。反省は大事ですが、私は「自分を責めて落ち込んでも無駄だな」と考えるとしっくりきて、気持ちを切り替えやすくなりました。

 

あとは、自分のなかで「切り替えスイッチ」を作ることも大切です。好きなものを見る、甘いものを食べる、少し体を動かす、など、自分に合った「切り替えスイッチ」を増やしていけば、うまく気持ちをコントロールできるようになるのかなと考えています。

 

 

仕事も、家事も、育児もプライベートも!と多方面に全力投球して頑張るのはとてもステキなことだけれど、竹内さんの漫画で描かれているように、無意識のうちに他人に厳しくなってしまうなんてことも。

 

まずは自分自身の中にある「ハードルの高さ」に気付くこと。そして「頑張りたい自分」も「そうできない自分」も認めて付き合っていくことが、心身共に快適な暮らしを送るうえでカギとなりそうです。

 

作/竹内絢香さん(@ayakatakeuchi56) 取材・文/秋元沙織