無償労働を要求される専門職の人々

専門的なスキルを持っているという理由で「無料でやって」と頼まれるのは、どうやら“専門職あるある”と言えそう。例えば医療職の人は、「知り合いに『調子が悪いから、ちょっと診てくれない?』って言われる。診断も立派な仕事であり医療行為なんだけど…」との悩みを打ち明けていました。

 

そのほか、「自分が弁護士だからって、無料で『相談に乗ってよ』って頼まれがち」「セラピストにもよくある悩み。友だちからお金も払わずに『マッサージやってよ』って言われるけど、仕事じゃないのにやるわけないじゃん」との声が。職種によらず、少しでも専門的なスキルを持っていると“無償労働”を要求されることがあるようです。

 

専門職の人がプライベートで頼みごとをされてしまう理由には、一般人との仕事に対する“意識の差”も関係している様子。

 

例えばイラストの場合、描きあげるまでの工程が一般の人にはいまいちピンとこないため、「サラッと描けるでしょ?」と気安く頼んでくる人がいるようです。しかし、実際にイラストレーターとして仕事をしている人からは、「イラストは決してサラッと描けるものではないし、そもそも一般人はどれだけの仕事を抱えているか想像すらせずに頼んでくる」との嘆きも。

 

専門性は高いのに、あまりポピュラーでない職種だからこそ、仕事内容が想像できず安易に頼まれてしまうという側面もあるのかもしれません。