春頃から増え始め、夏にピークを迎える水虫。水ぶくれやかゆみなどの症状が、とても辛いですよね。ついつい後回しにしがちな水虫の治療ですが、長引かせず、しっかり治すことが大切です。最近では手軽に入手できる市販の水虫の治療薬も、選択の幅が広がっています。市販薬と処方薬の違いや、市販薬を使用するときの注意点など、詳しく解説します。
「水虫の治療薬」市販薬と処方薬の違い
水虫は市販薬でも治療が可能ですが、市販薬を使う場合は、その症状が水虫であることがはっきりと分かっているのが大前提です。適切に使用しないと下記のようなリスクが考えられます。
●水虫ではない症状に使用してした場合、症状が悪化する可能性がある
●市販薬を使用したあとに病院を受診・検査をした場合、市販薬の効果で一時的に菌が検出できなくなる可能性がある(実際は水虫の菌がいるのに、検査で陰性が出てしまう「偽陰性」が生じる)
これらのリスクを避けるためにも、水虫と疑わしい症状が出た場合には、市販薬を使用する前に病院を受診して、しっかりと検査してもらうことをおすすめします。
「市販薬はあまり効き目がないのでは?」というイメージがあるかもしれませんが、市販薬にも処方薬で使用されている成分が配合されているため、処方薬と同等の効果が期待できます。 水虫の原因菌である「白癬菌」を退治する抗真菌薬が配合された商品を正しく使用することで、水虫症状の抑制に効果的です。 処方薬との違いとしては、市販薬には抗真菌薬以外にも、かゆみ止めの成分などが配合されている商品が多いことが挙げられます。これにより、水虫によるかゆみを抑える効果が期待できるのが特徴です。 一方で、成分が多くなることでかぶれの原因になってしまうことがあるので、市販薬が合わないと感じた場合は、すぐに病院を受診しましょう。 また「爪の水虫」に関しては、市販薬では適応がなく対応できないため、皮膚科を受診してください。