春は心身の不調が起こりやすい季節でもあります。無理をしながら生活をしていると、思いもよらない症状に襲われて日常生活に支障を来すことも。そんな春の不調の中でも「かくれ脱水」は注意すべき症状のひとつ。 新型コロナウイルスの影響により自宅で過ごす時間が増えたいま、自律神経の働きが乱れて体温調節機能がさらに低下した結果、脱水を引き起こす可能性も高まることも考えられます。 「かくれ脱水」について、予防方法も合わせて詳しくご紹介します。

「かくれ脱水」とは?

 

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かくれ脱水とは、その名の通り自分では全く自覚がないまま体内の水分が不足してしまう状態のことを指します。 成人の身体は約60%が水分でできています

(※1)。体内の水分は、身体の状態をキープするのに必要不可欠です。 水分が不足すると、のどの渇きのほか、動悸や疲労感、めまい、立ちくらみ、吐き気、頭痛など全身にさまざまな症状を引き起こします。 一般的に、脱水は「汗をかきやすい暑い季節」に起こりやすいと思われがちです。しかし実は季節を問わず、年間を通して発症する危険があります。 本人が気づかないまま思いのほか多くの汗をかいたり、水分補給を怠ったりすることで、知らず知らずのうちに脱水状態に陥ることはよくあることなのです。