「気分が晴れないとき」の3つの対処法

 

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原因がわからなかったり解決できず、気分が晴れないとき、どうすればすっきりとした気分になるのでしょうか。 下記にご紹介する3つの対処法は、心理カウンセラーの私自身が実践しているものです。

 

1.いつもと違うことをする 

人はついつい、いつも慣れた行動パターンをしてしまいがちです。しかし気分が晴れないときは、あえて「いつもと違うこと」をしてみることをおすすめします。次のような、ごく簡単にできることで大丈夫です。

●いつもと違う帰り道を通る
●いつもと違うスーパーで買い物する

いつもと違うことをしたとき、人は注意深くなります。すると余計なことを考えなくなるので、その間は心のモヤモヤを感じにくくなります。 いつもと違うスーパーで「お肉コーナーはどこだろう?」「こっちのお店の方が、値段が安いかも!」など、いつもと違うことを考える時間が、とても気分のリフレッシュになるのです。

 

2.口角を上げる

これはとても簡単ですぐにでもできます。人は楽しいことがあると、口角が上がって笑顔になります。たとえ楽しくなくても、意識的に口角を上げると、脳は楽しさを感じることがわかっています。 そのため、気分が晴れない時こそ、口角を上げてみるとそれだけで気分が晴れることが考えられるのです。これ、意外と効果的です!

 

3.何もしない

文字通り「何もしない」こと。座っていても寝ていてもいいですが、ただただボーッとしてください。できれば頭の中も空っぽに何も考えないことをお勧めしますが、これが意外と難しいかもしれません。 特に普段から動きっぱなしの人は逆に落ち着かないかもしれませんが、1日にたった10分でもなにもしない時間を作ると、劇的に心のモヤモヤが解消され、気分が晴れてくることでしょう。

 

いずれも簡単で、すぐに効果が実感しやすい「3つの対処法」。ぜひ、試してみてくださいね!

 

 

「気分が晴れない日」があってもいいじゃない

 

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少し前にポジティブシンキングという言葉がはやりましたが、「どんなときでもポジティブに」とはいかないものですよね。 生きていればつらいことや苦しいこともあります。私たち人間はロボットではないので、毎日毎日は笑顔ではいられないものです。 そのため、まずは「気分が晴れない日」があってもいいと諦めることが大切なのではないでしょうか。 「3つの対処法」を試してみても気分が晴れない、もしくは試してみる気も起こらない…そんなときは「気分が晴れない日」があってもいいと諦めてみてください。 気分が優れない日、辛い日や晴れない日があるから、人生はより楽しいことや嬉しいことを感じられるのです。 ではここで、気分が晴れない日があることを諦めることが、いかに重要かを語るために、ひとつのたとえ話をしたいと思います。

 

辛いもののあとのいちごは甘く感じる

例えば甘いケーキを食べた後のいちごはすっぱく感じますよね。初めからいちごだけを食べているときは、確かに甘味を感じたのに。逆に辛い物を食べた後にいちごを食べると、とても甘く感じます。 心の感覚もこれと同じで、嬉しいことが続くと「嬉しい」と感じにくくなってしまいます。辛かったり、気分が乗らなかったりするからこそ、その後にくる楽しいことや嬉しいことはより楽しく感じられるのです。 ときに辛さや不快を感じることは、その後に起こる楽しいことをより楽しく感じられるための経験だといえるのではないでしょうか。人生には「気分が晴れない日」があってもいいのです! モヤモヤやイライラして「気分が晴れない日」には、どうかこれも「楽しい人生を感じるための大切な時間かも」と、前向きに捉えてみてはいかがでしょうか? 人生は山あり谷あり。だから、楽しいのです!

 

文:nana