「失敗から学ぶ人」になるべき理由

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失敗から「逃げる人」になるか「学ぶ人」になるかでは、人生が大きく変わってきます。 学習過程をゴールと考える「ラーニング・ゴール思考の人」と、結果をゴールと考える「パフォーマンス・ゴール思考の人」の人生を、身近な例でシュミレーションしてみましょう。

 

性別も、年齢も、学歴も、ほぼ同じの2人…「ラーニング・ゴール思考のAさん」と、「パフォーマンス・ゴール思考のBさん」がいます。 2人とも同じ会社に入り、同じ部署、同じような仕事を任されています。そしてある日、2人とも同じようなミスをして上司に怒られてしまいました。

 

ここからが、彼女たちの人生の大きな分かれ道。 ●Aさんは、はじめはひどく落ち込みましたが、「次は絶対に同じミスはしないぞ! どうすれば同じミスを繰り返さずに仕事ができるだろうか?」と、失敗から学び改善していきました。 ●Bさんもとてもひどく落ち込み「出世できないかもしれないし、きっと上司に嫌われた…明日から顔を合わすのも気まずいな」と失敗から学ぶことをせず、ただただ落ち込みました。

 

さて、この2人の〝5年後〟は… ●Aさん:仕事をミスしなくなり、徐々に上司からの信頼を得て、出世していきました。 ●Bさん:仕事でも相変わらずミスを繰り返し、仕事も面白くなくなり、会社を去っていきました。 この話はフィクションですが、心理学の観点から見ると、現実でもおそらく同じようなことが起こっていると思います。

 

このシュミレーションから学ぶのは、次のような背景です。

 

<ラーニング・ゴール思考のAさん>

後に見えてくる結果よりも「過程(学ぶこと)を重視」して、失敗から学びました。

 

<パフォーマンス・ゴール思考のBさん>

結果が出なかったため称賛を得られず、失敗に学ぶことから逃げてしまいました。

 

2人とも最初こそ同じミスを犯しましたが、失敗から「逃げるか」「学ぶか」の違いだけで、人生に差が出てきてしまうことも考えられます。 「失敗から学ぶ人」つまり、「ラーニング・ゴール思考になるべき」理由は、この話からも分かるのではないでしょうか。