「怒りタイプ」別のアンガーマネジメント

 

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自分の怒り方の癖がどのタイプか分かったら、それに合うアンガーマネジメントを試してみましょう。

【A】「強がりタイプ」のアンガーマネジメント
→怒りに点数をつける

強がって怒ってしまうあなたは、怒りに点数をつけることで、自分の状態を冷静に分析することから始めましょう。 例えば、天気予報で「今日は25度」と聞けば「薄着にしよう」、「今日は15度」と聞けば「上着を着よう」と、対策しますよね。 これと同じように、怒りの度合いを「数値化」するのです。 点数をつけると、自分の状態に意識が向くため、怒りに任せた行動をしにくくなります。

 

【B】「自己犠牲タイプ」のアンガーマネジメント
心を落ち着かせる言葉を持つ

自分の感情を我慢するあなたは、特定の言葉を自分に言い聞かせることからはじめてみましょう。 例えば「大丈夫、大丈夫」といった口癖を事前に用意しておき、怒りを感じた時にそれを心の中で唱えてみるのです。 こうすることで気分を落ち着かせ、怒っていることに対して客観的な視点を持てるようになることでしょう。 すると気持ちが切り替わって、自分を元気つけることにもつながるのです。

 

【C】「決めつけタイプ」のアンガーマネジメント
→「いつものパターン」を壊す

相手の気持ちを悪い方向に推測してしまう傾向にあるあなたは、同じようなことで同じ相手にイライラすることも多いのでは? こうした怒りをコントロールするためには、「いつものパターン」を壊すことで、いい行動を起こすきっかけを作ってみましょう。 壊すのは、怒りに関係するパターンでなくても構いません。 例えば、電車に乗る時の車両を変えてみたり、毎朝観る番組を変えてみたりと、生活パターンを変えることでもよいでしょう。 行動パターンを習慣化させないことで、変化に柔軟に対応できるようになり、いつも気になるポイントにも意識がいかなくなります。

 

 

怒りタイプを知って、自分に合うアンガーマネジメントを試してみましょう。 できるところから少しずつやって心を整え、怒りをコントロールする練習をしてみてください。

 

 

文:阿部田 美帆