おやつは月齢ごとに「歯の状態」で選んで
歯の成長という観点から、月齢に合ったおやつを考えてみましょう。
<乳前歯が上下生え揃った頃>
乳前歯が上下生え揃ってくる1歳ごろには、前歯を使ってかじり取れる柔らかく粘りのある食べ物を与えるとよいでしょう。
例)バナナ、サツマイモ、小さなおにぎり
その際には、小さく切って与えるのではなく、スティック状等にして手づかみで与えることをおすすめします。 これによって子どもは試行錯誤しながら、適切な一口量を自分で学習していくのです。
<第一乳臼歯が生えてきた頃>
1歳半くらいになると、左右の奥から2番目の「第一乳臼歯」も生えてきますので、やや硬めの食べ物がおすすめです。
例)きゅうり・人参・大根などの野菜スティック
また、離乳後はカルシウムを補いたいところ。チーズ、小魚も積極的に摂りたいですね。
<全ての乳歯が生え揃った頃>
乳歯が生え揃う3歳前くらいには、固いものをしっかり噛むことで、唾液の分泌を促し消化を助けたり、顎の成長を促し歯並びに良い影響を与えるでしょう。
例)固いおせんべい
甘いものを覚えるのは、できるだけ遅いほうが望ましいですが、お友だちが食べていたり祖父母があげたりと、コントロールしづらいのも事実です。 せめて家庭内では制限したり、どうしても欲しがる場合は、代用甘味料(キシリトール)を使用したチョコレートやグミを利用するのもよいでしょう。
おやつは子どもがエネルギーを補給するために、大事な存在です。 単に制限するのではなく、歯にも体にも健康的なおやつスタイルを実践してみてくださいね。
文:園延妙子